低温料理器ANOVAレビュー:買う前、実際使って分からなかったことのまとめメモ

憧れの低温料理器「ANOVA(アノーバ)」をとうとう購入しました。

購入前にANOVAを使った料理ブログなどを読み漁っていましたが、調べてもわからなかったことや、実際に使ってみてこれってどうするの?と思ったことが結構ありました。購入して初めてわかったこともいくつかあったので、ANOVAを購入しようとしている人が疑問に思うこと、答えを知りたいことをQ&A方式でまとめました。

ANOVAの購入を考えている方は、参考にしてみて下さい。

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どのANOVAを買えばいいかわからないんだが?

Amazonで「ANOVA」と検索すると、色々な種類のANOVAが出てきます。が、実際は2種類しかありません(厳密には3種類ですが、ニューモデルはまだ未発売)。ANOVAの種類は「Bluetoothモデル」と「WI-FIモデル」、この2種類です。

WI-FIモデルはAmazon EchoやGoogle Homeを使って音声認識でANOVAちゃんに調理の命令ができたりするのですが、ぶっちゃけいらないと思うので普通にBluetoothモデルを選べば大丈夫です。Bluetoothモデルの方が1万円くらい安いですが、「お湯を循環させて一定の温度に保つ」と言う機能部分はどちらも一緒なので、安いからと言って何か機能が足りない訳でもありません。
ANOVAは日本の販売店がないのでAmazonや楽天市場で購入しましょう。楽天よりAmazonの方が若干安いです。

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ANOVAの種類についてはこちら

ANOVAって何ができるの?

ANOVAを2万円出して買おうとしている人で何ができるのか知らない人はいないと思いますが、簡単に説明すると低温調理です。
ANOVAは、お湯に突っ込んでおくと、水槽のポンプのように水を循環して温めながらお湯の温度を一定に保ってくれる機械です。逆に言うとそれしかできない鉄の棒です。
肉の塊などを一定の温度を維持して温めると、柔らかくうまみが凝縮された肉が誕生します。我々はこれを作る為にANOVAを購入します。

どれくらいでかい?邪魔になる?

ANOVAの正確なサイズを調べても意外に見つからなかったのですが、Bluetoothタイプは長さ36.8cm、直径6.98cmです(買ったら箱に書いてありました)。重さは1.1kg。買うまではいまいち大きさのイメージが出来なかったのですが、2Lのペットボトルと比べるとこのくらいです。

ANOVAサイズ

結構でかい。そして結構重い。
実際使う時は、ANOVA自体よりも鍋のでかさが邪魔になると思います。

ANOVAの機械だけ買えばすぐ低温調理できるの?

できません。

ANOVAはアメリカの家電製品のためコンセントの形状が日本と違い、そのままでは差し込み口に刺せません(アメリカは3P、日本は2P)。必ずコンセント変換アダプタを一緒に購入しましょう。300円くらいで買えます。買ったらANOVAのコンセントにつけるだけで、日本の差し込み口に刺してすぐ使う事ができます。

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ANOVAを入れる容器って何でもいいの?

実際に低温調理する際に必要になのは「ANOVA」「お湯を入れる鍋」「肉を入れるジップロック」。これだけです。ANOVAを突っ込む鍋は何でもいいのですが、でかければでかいほど良いです。お湯の量が多い方が温度が安定すると、小林銅蟲先生の料理漫画「めしにしましょう」でも書かれていました。

ANOVA鍋のサイズ

参考までに、我が家の寸胴鍋は28cmで14L入ります。21cmの小さめ寸胴鍋でも背の高いタイプなら7.3L入るので充分。一人暮らしででかい鍋なんていらないし買っても困ると言う人は、100均にある発泡スチロールのクーラーボックスを使うと言う手もあります。要するに温度が下がりにくいでかい容器なら何でもいいです。小林銅蟲先生は衣装ケースを使っている…。

ANOVAは容器の形状に関係なく何にでも突っ込めるので、その辺はアバウトです。ANOVAの対応容量は19Lに設定されているようなので、19L以下で出来るだけ大容量を目指しましょう。

ジップロックはどこのでもいいの?

余談ですが、我が家では普段IKEAのジップロックを使用しています。

IKEAのジップロックは耐熱温度が書いてないので熱して大丈夫なのかと言う不安があり低温調理には旭化成のジップロック(耐熱温度100度)を使用していましたが、公式サイトを見てみるとIKEAのジップロックは耐熱温度が90度と言う事だったので普通に使っても大丈夫そうです。低温調理は65度くらいまでしか温度を上げないので、そこはあまり神経質になる必要はないのかなと思います。

ただ、ジップロックに肉を入れる際は真空状態にした方が良いので、その点で旭化成のジップロックの方が信頼感はあります。

鍋にANOVAをどうやって固定するの?

これも買うまで良くわかってなかったのですが、固定する器具がついていました。机にモニターアームとかつけるときのアレです。

ANOVA固定

いま測ったらANOVAで挟める幅は4cmでした。4cmだとギリギリすぎるので、3.5cmくらいの厚さまでと考えておいた方が良いと思います。薄い分にはどこまで薄くてもいけます。

鍋の深さってどれくらい必要?

ANOVAの側面についている「MAX」「MIN」の水位ラインを見るとANOVA底面から7cm~16cmです。
鍋が深くなっても、そのぶんANOVAを高い位置につければ良いので「鍋が深すぎる」「鍋がでかすぎる」という心配はしなくても大丈夫です。限りなく少ない湯量でやる場合、最低7cmの高さが必要になります(そこまで低いと肉が浸らないのでやる人はいないと思いますが)。

で、どうやって使うの?

・肉をジップロックに入れて空気を抜く
・鍋にぬるめの湯を入れてANOVAをセット、スタートボタンを押す
・設定温度になったらピッと鳴るので肉をドボン
・時間になったら肉を引き上げて食べる

これで終了です。シンプル。

ANOVAの操作って難しい?

めちゃくちゃ簡単です。そもそもANOVAには「スタート/ストップボタン」と「ダイヤル」しかついていません。この2つを操作するだけです。

ダイヤルをくるくる回す:設定温度変更
スタート/ストップボタンを押す:スタートさせる
スタート/ストップボタンを押す:止める

これだけです。

自動タイマーでオン/オフできる?

できません。

スタート/ストップは手動で操作する必要があり、時間をセットしておいて自動でスタート/ストップさせることはできません。アプリもありますが結局アプリを操作してスタート/ストップするため、寝ている間にスタートさせて起きたら出来てる、のような使い方はできません。

スタートさせた後にスタートボタン長押しでタイマーセットもできますが、時間が来ても運転が止まるわけではなくピッピッとお知らせしてくれるだけなので、いい感じの時間になったら自分で止めましょう。

温度が摂氏(℃)にできないんだが?

ANOVAの初期設定では、温度表示が華氏(F)になっています。最初に電源を入れて使おうとした際にいきなり100度が表示されたのでびびりました(最初に表示されるのは現在の温度で、摂氏40度=華氏104度)。

スタートボタンを長押しすると摂氏(℃)表示になるので、55度でも60度でも好きな温度に設定しましょう。

ANOVAの温度は何度に設定すればいいの?

レシピによります。肉の量や大きさによっても変わります。クックパッドや低温調理ブログなど、インターネットに大量のANOVAのレシピが放たれているのでそれを見ましょう。

これは1200gの豚肉ブロックを、60度で6時間でやったやつです。

ANOVAレビュー

くっそうまい。

ANOVA買って困ったこと教えて

場所は確保しておいたので大丈夫だったのですが、コンセントが思ったより短くて焦りました。測ったら70cmしかありませんでした。

ANOVAコンセント長さ

キッチンのコンセントの位置が遠い人は、延長コードも用意しておきましょう。

ANOVA、2万円で買う価値ある?

美味しいものが好きなら「全然アリ」です。

今まで自己流の目分量で低温調理をしており、出来た料理をそれなりに美味しく食べていました。正直ANOVAを買う前は「ほとんど同じ方法で作ってるんだし、まあ自己流よりちょっとうまい程度だろう」と思っていましたが、ANOVAで作った低温調理肉は自己流と全然違いました。味、質感の差は歴然です。ここまで違うならもっと早く買えば良かった。

とは言え2万円は大金ですし、そこまで料理にお金をかけるかは、生活の中でどの程度食に趣をおいているかによります。家で料理を作る人で美味しいものを食べる人は、買って損は無いと思います!