3~5万円のBluetoothつきホームシアタースピーカー5機種を聞き比べ、おすすめはこの機種!

自宅のテレビ、音楽用に高音質なスピーカーが欲しいなと思ってホームシアタースピーカーを購入しました。

ネットでレビューなどを読みながら色々と選んでいたのですが、肝心の「音がどうだったのか」については結局自分で聞いてみないとわからないなと秋葉原のヨドバシカメラへ行き視聴しまくりました。

8つのスピーカーを聞き比べて、気に入ったもの(JBL by HARMANの「CINEMA SB350」)に出会えたので購入しましたが、せっかくたくさんのスピーカーを視聴したので、合計8つのスピーカーを聞いたレビューと、価格帯別のオススメ機種をお伝えしようと思います。

※スペック等はネットで調べれば出てくるので記載は省き、実際に聞いた音の感想に特化したレビューになります

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イントロダクション

ホームシアタースピーカーを購入するにあたっての前提条件はこちら。

まずはこちらをお読みください。

基本的には「とにかく音がいい」「Bluetooth対応」「5万円以内(できれば3万円台)」の3つで絞っています。

結論

前回に引き続き、長いレビューはいいから結論だけおしえて!と言う人の為に、いきなり結論から書きます。

3万円~5万円で一番オススメのホームシアタースピーカーは、「JBL 2.1ch CINEMA SB350 ホームシアターシステム」です。

これは一目(一聞?)惚れで、帰ってからすぐに購入しました。
低音がズンズン、高音もハッキリ、ボーカルも聞きやすい。
迫力がものすごく、1回聞いただけで印象に残るホームシアタースピーカーです。
これならお金出して買う価値ある!と思えた逸品。

ただし!

3万円~5万円くらいの価格帯になるとどれも音はそこそこ良いので、単純に「音が良い」「音が悪い」の次の段階で、選ぶ人の好みが大きく関わってきます。
それぞれのメーカーに得意な種類の音、苦手な種類の音があります。

私は「JBL CINEMA SB350」が「一番音がいい上に、好みに合った」と感じて購入しましたが、とにかくクリアさを求めるなら「Bose Solo 5」。テレビ向きや使い勝手を重視するなら「HT-CT380」も悪くない選択肢だと思います。

今回は3~5万円のBluetoothつきホームシアタースピーカー5機種を聞き比べ、できるだけその機種の音の特徴を詳しく書いてみたので、購入を検討している人は参考にしてみて下さい。

ソニー ホームシアターシステム HT-IV300

価格 20,180
商品ランキング 208,629 位

もともとサウンドバーではなく、自由にレイアウトできるスピーカータイプが欲しかったのと、スピーカータイプでBluetooth接続できるものは少ないので、視聴する前はかなり有力な購入候補でした。
5.1chで、スピーカー5個+ウーハー+アンプと言う豪華セットで3万円は魅力的。

SONY_HT-IV300

5個のスピーカーはリンゴくらいの大きさで、見た目は非常にコンパクト。
スピーカーが六角形で斜め上など好きな角度にできるのがいいですね。
プラスチック感がちょっと安っぽい気もしますが、本当に安いので仕方がないです。

肝心の音ですが、迫力もなく、音も軽くてガッカリな印象。
比較的クリアな音質ながらも低音がいまいちで、音質的には同価格帯の他の製品より見劣りしました。

もともとSONYのスピーカーは全体的に音が軽めではありますが、これだけスピーカーが揃ってそこまで音が残念と言うこともないのでは?と思うので、ヨドバシの接続の仕方が上手くいってなかったのかもしれません。

また、店頭で聞いたのは5.1chを活かした配置ではなく、すべてを一ヶ所に置いた配置でした。
全スピーカーを前方に設置する「オールフロントモード」と言うモードがあるそうなので、そう言った適切なモードになっていたらまた違った印象になったかもしれません。(もしかしたらなっていたのかもしれませんが…)

配置と設定が自分であれこれ設定できるので、お手軽に5.1chを実現していじって楽しみたい人向け。
ベストな状態にした時にどの程度の音になるのか、機会があったら再度聞いてみたいスピーカーではあります。

Bose Solo 5 ワイヤレスサウンドバー

参考価格 32,400 円
価格 29,838
商品ランキング 6,280 位

サウンドバータイプのテレビ用スピーカー。
BOSEのホームシアターブースにもありましたが、コンパクトBluetoothスピーカーのコーナーにも置いてありました。

見た目がシンプルすぎるほどシンプルでおしゃれ。
実物を見たら想像していたより小さかったので驚きました。

Bose Solo 5

第一印象では「3万円あればもっと大きいサウンドバーも買えるし高いなー」と思いましたが、聞いて納得。
ひとつひとつの音が非常にクリアに細かく表現されていて、明らかに音が綺麗!とハッとするような音でした。

低音と音のクリアさのバランスは悪くないのですが、低音がそこまで効いていない上に出力も小さいので、さすがにドーン!と言う迫力には欠けています。
サイズ、出力的に、これくらいが限界なのかもしれません。
個人的な好みで言えば、ちょっと綺麗すぎるかなと言う印象。

「40〜50型クラスの薄型テレビと組み合わせやすいテレビスピーカー」と公式サイトに書いてありましたが、確かにそれ以上のテレビだと迫力不足だと思います。
逆にワンルームなど狭い部屋には良さそうです。細かい音の聞き取りやすさは非常に優れていました。

また、スピーカーの形状の関係なのか、正面だとすごい!と思えましたが、立ったり離れるとあれ?そこまででもないかも?と感じるのがマイナスポイントでした。

SONY 2.1ch ホームシアターシステム HT-CT380

価格 28,300
商品ランキング 107,201 位

色々聞き比べていくと「JBLのように低音に迫力がある=音がこもる」「BOSEのようにクッキリクリア=迫力に欠ける、シャカシャカ感が出る」のどちらかになってしまうのかなと思っていた所、そのあたりを上手に解消してるなと感じたのがSONYのサウンドバーでした。

クリアなのに、低音も綺麗に出てる(ただし低音が効いてると言うほどでもない)と言う、「バランスがいい」と言われるのがよくわかる音。
バランスが良い反面、クリアさが強いため音が薄い印象も受けました。

聞いた時の迫力や感動と言うのは無かったので、個人的にはせっかくお金出して買うならもうちょっと個性のある音でおおっ!と思えるものの方が好み。
バランスが良く聞き疲れしない、いわゆる「優等生」な音だと思ったので、テレビやゲームの長時間使用向きだと思います。音が偏るのが嫌いな人にオススメです。

SONY_HT-CT380

また、実際に見て大きなメリットだなと思ったのは、メッシュ越しに文字で表示(ボリュームとか、何と接続してるとか、何モードとか)が出る所。
他のサウンドバーは操作をしてもLEDの点滅で判断するなど「今何してるのか」がわからない事が多かったので、このあたりのわかりやすさ、操作しやすさはありがたいなと思いました。

横幅が長く平べったい形なのでそれなりに場所を取るデザイン。
見た目はシンプルですが、安っぽさはありません。

個人的な好みとして、これを買うならあと1万円足してJBLのCINEMA SB350を買うか、1万円減らして前記事のDENON DHT-T100Kを買った方がいいと思います。

※1万円くらい高いHT-CT780も一緒に並んでたので聞き比べましたが、そんなに差を感じなかったので安い方でいいと思います。
HT-CT780は高音域に強いらしいので、聞くものによっては差が出るのかもしれません。音の傾向自体は同じ感じでした。

価格 34,800
商品ランキング 445,751 位

Pioneer 5.1ch サラウンドシステム HTP-SB760

参考価格 48,600 円
価格 24,200 円(50%OFF)
商品ランキング 87,977 位

細ーいスピーカーで見た目がスッキリしているので非常にスタイリッシュ、見た目は◎。

HTP-SB760-2

画像だと1本のスピーカーに見えますが、左右が取り外せて左右+センターと3つのスピーカーになると言う変態的スピーカー。(褒め言葉)
取り外したスピーカー2つをリア(後ろ)において5.1chサラウンドも楽しめます。

HTP-SB760-3

フロント+左右二つくらいがちょうどいいなと思っていて、理想的な形なので期待していたのですが肝心の音はいまいち。
音のクリアさも低音もあと一歩で、値段の割に軽すぎる、悪く言えば安っぽい音に感じました。
ただ、試聴時に音がブツブツ切れていたので、ヨドバシの配線や調整に問題があった可能性もあります。

最近値上げがあったようで、1万円くらい高くなっています。
テレビのデフォルトのスピーカーと比べればもちろん音は良いですし5.1ch風の臨場感もまずまずあったので、35000円くらいなら選択肢に入るかもと言う印象。

JBL 2.1ch CINEMA SB350 ホームシアターシステム

音質はかなり強烈。
上述したどの機種とも明らかに一線を画しています。

一目(一聞?)聞いて、これは全然違うぞ!と感じられるサウンド。
320Wと最大出力が圧倒的なので、分かりやすくドーン!バーン!と言う迫力とインパクトが感じられます。
5万円以下で、驚きを求めるのであれば断トツにこれ。

前回の記事で紹介した2万円台のJBL「BOOST TV」は迫力の代わりにクリアさが欠けていましたが、こちらは強烈な低音とクリアさが同居している上に、高音も良く響いている所が素晴らしいです。

どの機種にも言えるJBLらしさだとは思いますが、こちらもやはり音の特徴を強調してわざとらしく演出してる感はあります。
個人的にはこれくらいしてくれた方がいいのですが、長時間継続して聞くのに「聞き疲れ」してしまう可能性はあります。
ニュースなどを見るのに適してるとは思えないので、普段使いのテレビ用としての価値は未知数。これは届いたら実際に使ってみてまた感想をレビューしたいと思います。

※追記
実際に使ってみました。
最初はテレビのコミカルなCMでも低音が効いていてやたらカッコイイので笑ってしまいましたが、すぐに慣れました。テレビやニュースが聞き取りずらいという事もありませんが、リモコンでウーファーのボリュームが調節できるので気になる場合はウーファーを下げる(オフにする)事ができます。

また、amazonのレビューを見るとサウンドバーとサブウーファーがBluetooth接続のため、wifiや電子レンジなど2.4GHz帯のものの影響を受けやすい(雑音が入る、接続が切れる)などの報告があり、その点のみ不安は残りますが、これも実際に使ってみて様子を見てみようと思います。

※追記
Bluetooth接続について。
半年ほど使っていますが、スマホで音楽を流す際に離れた場所においておくと、たまに接続が切れていることがあります。スピーカーの近くにスマホを置くようにしたら解消したので、この辺りは電波の関係があるのかもしれません。雑音は今のところありません。

jbl_SB350

シュッとした直線的なサウンドバーが多い中、個性的な楕円形にシルバーの縁取りのデザイン。
これがかっこいいと言っている人も多いですが、正直言って最初見た時はダサいイマイチだなと思ってました。が、音質に負けました。

8つのホームシアタースピーカーを聞き比べて、確かに音はいいけどまあこんなもんかなー、これくらいだったら今のままでもいいかなー、と思っていたところに、「これが欲しい!」と、ガツンと衝撃を与えてくれたので快く購入に踏み切れました。

3万円台でこんなもんかな、と思うスピーカーを買うくらいだったら、4万円出してこれを買った方がいいと思います。
届いたら、また詳しくレビューしようと思います!

1~3万円バージョンはこちら。合わせてお読みください。