エンディングノート実物レビュー「コクヨエンディングノート」より「My Life」が自分史を簡単に作れてイイ!

2017-06-16 2017-08-17

人気のエンディングノート「コクヨ エンディングノート」と「K&Bパブリッシャーズ編集部 My Life」を購入したのでレビューしてみたいと思います。

エンディングノートとは、自分が死亡した時に残された人に向けて想いや希望を伝えるノートです。
自分が病気になったら告知や終末医療はどうして欲しいか、死亡したら葬儀や墓はどうして欲しいかなど直接「死」にまつわることだけではなく、銀行口座や保険関係、資産関係など残された人が困らないよう実務的な情報を残したり、大事な人にメッセージを書いて残しておく事ができます。

今回、私は70代の父のためにエンディングノートを購入しました。
エンディングノートで一番人気の「コクヨ エンディングノート」、そして自分史も書ける点が気に入った「K&Bパブリッシャーズ編集部 My Life」を比較して実際のページの写真と共にレビューしたいと思います。

私のように、親にエンディングノートをプレゼントしたいと思っている人、自分用にエンディングノートの購入を検討している人、エンディングノート選びに迷っている人は参考にしてみて下さい。

自分に合ったエンディングノートの選び方

エンディングノートを書こう、書いて欲しいと思っている人の多くは、残された人に迷惑がかからないよう、情報をまとめて残しておきたい人だと思います。

そのため、どのエンディングノートも基本的な作りや記入項目はだいたい一緒で、以下のような内容が書けるようになっています。

・銀行口座、資産(不動産や株式)、クレジットカード、保険の情報
・相続
・親族、友人の連絡先
・医療、介護(現状&これからどうして欲しいか)
・葬式、墓

いくつかのエンディングノートを見比べてみましたが、基本的に書く項目はどれも大差ないです。
あとは各エンディングノートごとの特徴を見て、自分に合ったエンディングノートを選ぶのが大切です。

例えば、「コクヨ エンディングノート」はまさに初心者向きと言う内容。
所々漫画や豆知識が差し込まれ、デザインもポップで書き進めやすい作りになっています。
コクヨエンディングノート

記入項目は必要なものは全てカバーしていながら最小限に押さえ、ページ数も少なめ。
そのため手をつけやすく、初めてエンディングノートを書く人や普段文章を書く習慣が無い人にオススメです。

「My Life」は自分史年表が作れるのが特徴。
1926年~2035年の年表とその年にあったことが書いてあり、その横に自分の出来事を年表形式で書けるようになっています。(この年表が気に入って私はこれを父にプレゼントしました)
mylifeエンディングノート

日本地図に思い出の場所を書きこめたり、自分の好きなことややりたいことを書く欄があり、コクヨのエンディングノートよりもさらに今の気持ちや思い出を綴る内容になっています(ページ数も2倍近くあります)

エンディングノート比較

ここからは、「コクヨ エンディングノート」「My Life」2つのエンディングノートを比較しつつ、詳しくレビューしていきます。

「コクヨ エンディングノート」「My Life」項目記入欄数の比較

私がエンディングノートを購入する際に困ったのが、銀行口座などの項目記入欄がどれくらいあるかわからない点でした。
人によってはこれじゃ足りない!となると思うので、先に項目の記入欄数のみメモしておこうと思います。

項目 コクヨ My Life
銀行口座 9 6
クレカ 10 4
口座引落 16 14
証券口座 4 6
借入金 3 3
貸付金 2 2
不動産 4 4
保険 10 6
私的年金 4 5
家族連絡先 6 16
親族連絡先 9 (家族欄と総合)
友人連絡先 11 12

「My Life」の方が項目記入欄がやや少なめですが、どちらも「この項目が無い!」と言う事はなく必要な項目は漏れなく用意されています。
「コクヨ エンディングノート」の証券口座4つは少なく感じますが、不動産や証券口座などの資産は0の人もいるのであまり多くても邪魔かなと言う気がします。
借入金(ローン)や貸付金もある程度の年齢であればあまり無いでしょうし、逆に保険の行数が充実しているのが実用的だなと思いました。

連絡先は「入院時・危篤時・葬儀時に連絡する/しない」などチェックがつけられるのが便利。
ただ、アドレス帳として使うには15件は少なすぎるので微妙だなと思った部分でもあります。
どの家庭もおそらく別途アドレス帳があると思うので、住所や電話番号などは省いて「名前+連絡の要不要」だけにして枠を増やしてくれた方が使いやすかったのではないかなと思う部分です。

どの項目も、行数が足りなければコピーを取って貼りつければ良いだけなので足りなくてもあまり問題ないとは思いますが、「この項目が充実しているエンディングノートがいい」と考えている方は参考になさってください。

「コクヨ エンディングノート」「My Life」書きやすさ比較

とは言え、実際の内容を見てみないとイメージがつかないと思うので、2つのエンディングノートを同じ項目で比較してみました。

銀行口座についての記入欄
エンディングノート銀行口座

保険についての記入欄
エンディングノート保険

ペットについての記入欄
エンディングノートペット

介護・看護についての記入欄
エンディングノート介護

告知・延命処置・終末医療についての記入欄
エンディングノート

デザインはどちらもオレンジを基調にしています。
「コクヨ エンディングノート」の方がポップですが、文字がグレーなので少しぼんやりしていて読みずらいです。
「My Life」はもう少しカッチリしている印象。
ここは好みになりますが、大切な事を書くノートだけに、個人的には少しカッチリしている方が好みです。

比べるとわかりますが、「コクヨ エンディングノート」は「あなたの○○を記載しましょう」と書かれており、どちらかと言うと受動的に必要項目を埋めていく、と言う形式です。

逆に「My Life」の方は「私の○○」と言う項目名になっており、説明文も「自分の○○を記載しましょう」となっています。
ノート名の「My Life」の通りまさに「私の人生」を自主的に記録すると言う違いがあります。

ここからは2つのエンディングノートそれぞれの特徴をレビューしてみたいと思います。

コクヨ「エンディングノート もしもの時に役立つノート」内容

参考価格 1,674 円
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Amazonベストセラー1位でレビュー数も一番多い、最も人気があるエンディングノートです。

書きこめる全項目はこちら
コクヨエンディングノート目次

コクヨエンディングノート内容

一番の特徴は漫画や豆知識が所々入っている点。
イラストなどが随所に差し込まれ、雑誌の「オレンジページ」のような雰囲気。女性向きかなと思います。
コクヨエンディングノート中身

基本的に必要な項目はしっかりとカバーしてあります。
告知・延命治療・介護・葬儀など書きにくいことも、自らの言葉で書くのではなくチェックボックスにチェックを入れる選択式になっているので書きやすいです。
コクヨエンディングノート

携帯・パソコンの情報や、webサイトのログイン情報などがフォローされているのは現代的で良いと思います。ただし、紛失にはくれぐれもご注意を!
コクヨエンディングノート中身

面白いと思ったのは、お墓の為に家紋を書くページがあったこと。
他のエンディングノートでは見たことがありません。これは盲点だった…。
コクヨエンディングノートお墓

書ける項目は不足なくカバーしつつ、ページ数は64ページと少なめです。
見た目はかなり薄いですが、これは悪い点だけでなく良い点もあるのかなと思います。

エンディングノートを記入する際は必然的に自分の死と向かいあうため、気が重いと感じる人も少なくありません。
また、色々な情報を整理して書きうつさないといけないため、購入しても「めんどくさい」と途中で投げ出してしまう人も多いそうです。

薄くて気軽に書けるデザインになっていることで、気楽に「書いてみようかな」と思わせてくれるのが、コクヨのエンディングノートの人気の理由なのかなと思います。
自ら「書くぞ!」とやる気になっている人と言うよりは、エンディングノートを書きたいけれど気が重いな、面倒だな、と思っている人にこそオススメのエンディングノートです。

K&B「My Life これまでとこれから 自分史年表+エンディングノート」内容

K&Bパブリッシャーズ編集部から出版されているエンディングノート。
自分史とエンディングノートを組み合わせて1冊にしたノートです。

書きこめる全項目はこちら
mylie自分史エンディングノート

前半50ページが自分史、後半60ページがエンディングノートと言う作りになっています。
自分史エンディングノート

一番の特徴は何と言っても「簡単に自分史が書ける」と言う点。
あらかじめ1926年~2035年の年表と出来事が印刷されており、その横に「私の歩み」として自分の人生に起きた出来事を追記する事で簡単に自分史が完成します。
mylifeエンディングノート

年表が途中で途切れたら…と心配していましたが、2035年までカバーしているのであと20年は大丈夫。
60代70代の人がまだまだ元気なことを考えると、お世辞でも(?)もう少し長くても良かった気がします。
ちなみにスタートは1926年からなので、90歳以下の人なら誰でも使えます。
自分史年表

「自分史も書ける」と言う所が気に入ってこのエンディングノートを購入したのですが、もうひとつ気に入ったのがコレ!
日本地図、世界地図に思い出の場所を書けるようになっています。
転勤が多かった人や旅行好きの人は、人生を振り返りながら書くのが楽しいのではないでしょうか。
自分史地図

コクヨのエンディングノートとの違いは、「今までの思い出(自分史)」が書ける事ですが、MyLifeは「これからやりたい事」や「会いたい人」が書けるのがとても良いなと思いました。
エンディングノートと言うとどうしても後ろ向きなものになりがちですが、これを見て「そうだよな、まだまだ何かをする事もできるんだよな」と気づかされた部分です。
自分史オススメ

大切な人へのメッセージなどを書く部分も設けられています。
自分史エンディングノート

葬儀についても、基本的な情報の他に「私らしい葬儀のために」と、より細かく自分の希望などを記載できるようになっています。
エンディングノート葬式

2つのエンディングノートを見比べて、私はこちらを父にプレゼントしました。
父は以前から「自分史とか書いてみたいけど面倒だし…」と自分史に興味を持ちつつも踏み切れない様子だったので、自分史+エンディングノートが合体したこのノートはまさにピッタリの1冊でした。

自分史用のノートは他にも発売されているのですが、1ページまるまる空白で全て自分で書くようなものが多く、ハードルが高いなと思っていたので「My Life」のように数行書くだけで良いスタイルはとても書きやすいなと思いました。

まっさらな状態からいきなり「自分史を書け」と言われても、どこから何を書いていいか途方に暮れてしまうと思いますが、年表がもともと印刷されてあり、その横に自分の出来事をちょこっと書くだけなので書きこみやすくとても手軽に自分史を作ることができます。
エンディングノートとしてではなく、自分史ノートとして見てもオススメの1冊です。

また、「これからやりたい事」など前向きな項目があるのもとても良かったです。
エンディングノートを人生を閉じる後ろ向きなものではなく、自分の歩んできた人生を振り返りながら「こんなことがあったな」「あの頃はこれがしてみたかったな」「あの人はどうしているかな」と自分のやり残したことを思い出させてくれるノートだと思います。
そこから「忘れてたけど今からやってみよう」「久しぶりに会おう」と発展していけばもっと素敵ですよね。

歳をとると「もうやりたい事もない」「毎日なんとなく生きてる」と消化試合になってしまう人もいると思いますが、そんな人にこそオススメしたい「エンディングでなく新たなスタートラインに立てる」エンディングノートなのかなと思います。

子から親へ、エンディングノートの渡し方

エンディングノートを書こう!と自ら購入する場合は覚悟ができているので良いのですが、私のように子供から親へエンディングノートを渡す場合、親側は不快に思うこともあるようです。
子供側はそう言うつもりは無いのですが、親側からすると「早く死ぬ準備をしろ」と言われているような気になるのかもしれません。

相続や葬式への希望など自分の死について書く=遺書、と言うイメージがありエンディングノートに抵抗感を感じる人もいるようですが、実物を見てみるとどちらかと言えばアドレス帳や家計簿、日記などに近く「必要な事を書いておくメモ」のような印象です。

自分の葬式や墓のことを考えると言うのは自分の死に向き合うということでもあります。抵抗があるのは当然です。
子供から親へエンディングノートを送る際はその点を踏まえて、あまり深刻になりすぎないように実物を見せながら「今までとこれからの生活を整理するための覚え書きだよ」と伝えてあげるのが、親の心理的負担も減って良いのではないでしょうか。

それでも抵抗がありそうだなと思う人は、今回私が父に送った「My Life これまでとこれから 自分史年表+エンディングノート」を「自分史」として渡してみてはいかがでしょうか?
自分史を書くにあたっては自分が生まれてからの歴史を振り返るので、今まで生きてきた人生の延長線上としての終焉の時を、抵抗なく自然に綴れるのではないでしょうか。

あちこちに散らばった情報を整理しながら、一緒に書いてあげると言うのも良いかもしれません。
思い出話をしながら、一緒にエンディングノートを書きすすめてみましょう!

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価格 620 円(63%OFF)
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