ゲームの対象年齢「CERO」とは?ゲームの制限年齢まるわかり解説

親が子供にゲームを買う際に気になるのが対象年齢。
また、そのゲームにどんな表現(残酷表現やエロ表現)が入っているのか気になる所です。

現在日本で発売されている家庭用ゲームには「CERO」と言う対象年齢を示すマークがついています。
また、良く見るとそのゲームが含む表現(暴力、犯罪、セクシャル等)について、わかりやすくアイコンがついています。

余り知られていませんが、この「CERO」マークの見方と、そもそもCEROって何?を解説したいと思います。

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CEROって何?

ゲームパッケージを見ると、表面の左下に「A」「B」と言ったマークがついています。
これがCEROです。

CERO1

CEROとは、ゲームソフトの表現内容により、対象年齢等を表示する制度です。
表示する年齢区分マーク(A~Z)により、それぞれの表示年齢以上向けの内容が含まれていることを示しています。

「特定非営利活動法人コンピュータエンターテインメントレーティング機構」と言う機関が審査しており、プレイステーション、ニンテンドーDS、Wii、Xboxなど日本国内で販売される家庭用ゲームソフトは全てこのCEROの審査を受けCEROマークをつけて販売されます。

CEROの年齢以下だと購入できないの?

ここで注目したいのは、CEROはあくまで「対象年齢」を示すマークであり、制限年齢を示すものではないと言う点です。

例えばCERO「B」は「12歳以上対象」となっています。
これは、12歳以上を対象にした表現が入っているよ~と言う意味であり、12歳以下の人が買えない訳ではありません。
現状、あくまで「プレイ年齢の目安」であり、このマークに購入への強制力はありません。

ただし、ひとつだけ例外のマークがあり、それがCERO「Z」です。
CERO「Z」は他のマーク同様に、18才以上を対象にした表現内容が含まれているよ~と言うマークですが、CERO「Z」のみに「18才未満の方には販売しておりません」の但し書きが付きます。

watchdogs

CERO「Z」のゲームを18歳未満が購入することを法律で禁止している、罰則がある、と言う訳ではないですが、現状ほとんどの販売店でCERO「Z」ゲームは年齢確認を行った上で販売しています。
法律で禁止してはいないけれど、ゲームメーカーや販売店が18歳未満に販売しないよう、自主的に規制をしている状態です。

ゲームの対象年齢ってどうやって見るの?

ここからは、具体的にCEROマークの見方を紹介します。
表面のA~Zばかり見てしまいがちですが、実は裏面にも重要な情報が表示されているのです。

表面:年齢区分マーク

表面にはA~Zのアルファベットが表示されており、上記の通り対象年齢を表しています。

CERO3

だいたいこれくらいの年齢を対象にしている、と言う目安にすると良いでしょう。
本で言う背表紙に当たる部分はそれぞれのカラーの帯がついているので例えば「Bのゲームが欲しい」と思ったら緑の帯を目印にゲームを探しましょう。

裏面:コンテンツアイコン

裏面には「コンテンツアイコン」と言う「対象年齢を決定した根拠となる表現」が記載されています。
どうしてその対象年齢になったかの、根拠になる表現種類です。

CERO4

例えばこちらのゲーム(Diablo3)では「暴力」と「犯罪」のマークが表示されています。

CERO2

Diablo3はCERO「D」のゲームですが、CEROがD(対象年齢17歳以上)になるような暴力表現、犯罪表現がある事がわかります。

どんな表現が対象となるの?

ひとくちに「暴力」「セクシャル」と言われても、具体的にどのような表現を見ているのかいまいち曖昧ですよね。
CEROのホームページでは、表現種類を以下のように規定しています。

性表現系
「キス」「抱擁」「下着の露出」「性行為」「裸体」「性的なものを想起させる表現」「不倫」「排泄」「性風俗業」「水着・コスチューム」

暴力表現系
「出血描写」「身体の分離・欠損描写」「死体描写」「殺傷」 「恐怖」「対戦格闘・ケンカ描写」

反社会的行為表現系
「犯罪描写」「麻薬等薬物」「虐待」「非合法な飲酒及び喫煙」「非合法なギャンブル」 「近親姦・性犯罪等」「売春・買春」「自殺・自傷」「人身売買等」

例えば同じ犯罪を扱うゲームでも、犯罪はダメだよ!と取り締まるゲームと、犯罪を助長したり良いものと描くゲームでは大きく意味合いが異なります。
単純に上記表現がNGと言う訳ではなく、描かれ方も含めてレーティング(基準を元に分類)がされています。

ゲームの対象年齢と制限年齢

上記のように、現状ゲームの購入について年齢に達していないからと言って法律に違反するようなことはありません。

しかし、CEROのレーティングは「この年齢を対象とした表現が入っているよ」と言う忠告のようなものなので、レーティングを無視してゲームを購入した結果、小さい子供がゲーム内容にショックを受けたり影響を受けてしまうことがあるかもしれません。

ゲームを購入する際は、表面のCEROマーク、裏面のコンテンツマークを良くチェックしてから購入することをオススメします。