神津島の宿「ホテル神津館」「山下旅館別館」宿泊記

神津島に行ってきたシリーズ第5弾。今回は旅館についてです。

基本的に伊豆諸島の小さな島へ行く時の宿泊先は「民宿」となります。
大島など大きな島には立派なホテルなどありますが、小さな島はシーズンだけやっている自宅兼民宿のようなところも多いです。

できるだけ良い民宿を選びたいものですが、このご時世にもかかわらず民宿の情報はネットで調べてもかなり少ないです。
そこで、私の泊まった「ホテル神津館」「山下旅館別館」についてレビューしてみようと思います。

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ホテル神津館

住所:東京都神津島村1593
(神津島港より徒歩15分)
電話番号:04992-8-1321
公式HP:http://www.kozukan.yad.jp/

神津島唯一の「ホテル」です。
この時は島への旅行が初めてだったので、いきなり「民宿」はハードルが高いなと思ってできるだけ綺麗そうな所を選びました。
また、きちんと鍵かかかる個室にしたかったこともありホテルタイプのこちらを選びました。
旅行サイトの口コミなどを見ると同じように考える人は多いみたいですね。

場所は船の到着する神津島港より徒歩15分。
到着時は送迎してもらい、そのほか徒歩で何回か移動しましたが、高台にあるので距離の割には体感的には長く感じました。
レンタサイクルのお客さんもいましたが、坂道で自転車を押して歩いている姿をみかけました。下りは快適なんですけどね。

部屋は和室と洋室があり、和室はこんな雰囲気でした。
広さは充分。清掃もきちんとされており、なかなか綺麗です。
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全室オーシャンビューがウリなので、窓からは海が見えます。
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夕日が綺麗。
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唯一のホテルと言うこともあり現代的な感じがしますが、リゾートホテルのようなレベルを期待してはいけません。
他の観光地で言うと、サービス・綺麗さ・食事・設備ともに地方のビジネスホテルやユースホステルが近いかなと思います。

夕飯は「地元で獲れた新鮮なお魚と野菜で心を込めてお作りします!」とホームページにあったのでかなり期待していたのですが…。
一応、魚は出てきましたがこれといって特徴のある料理も無く、魚も特別に美味しいと言う感じではなかったので期待が大きかっただけに残念ポイントでした。
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料理を重視するのであれば、漁師さんのやっている民宿などを選んだ方が良かったのかもしれません。

朝食もボリューム不足かな…お魚もかなり乾いている感じでションボリでした。
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全体的にいまいちな印象だったのですが、その中でも一番残念だったのは接客面。
これは次の旅館でもそうだったので神津島ではどこもそうなのかもしれませんが、接客は基本的に塩対応です。

向こうから声をかけて何かしてくれる、と言う事はなく、フロントには人がいないので用事があったらすべてこちらが人を探して声をかけなければいけず、その対応もお世辞にも良いとは言えませんでした。

都会の観光地なみのホスピタリティはもちろん期待してはいけませんが、島で唯一のホテルであり、民宿より宿泊料も高いのだからもう少し「おもてなし」の気持ちがあっても良かったのではないかなと思いました。
滞在中、ホテル側に「お客さんに快適に過ごしてもらおう」と言うホテル側からの気持ちは、一切感じることはできませんでした。

一番まともそうな所を選んだら結果的にガッカリな結果になってしまったので個人的にはオススメはできませんが、民宿は他の部屋との壁も薄く鍵も簡易的なものが多いのでプライベートを重視する人にはきちんと「部屋」になっているこちらを選ぶのが選択肢になってしまうのかもしれません。

山下旅館別館

住所:東京都神津島村604番地
(神津島港より徒歩8分)
電話番号:04992-8-0050
公式HP:http://www15.plala.or.jp/y-annex/index.htm

こちらも民宿でなく旅館、と言うことで選びました。
ホテル神津館とは逆の方向に港より徒歩8分。
部屋の写真を撮り忘れてしまったのですが、こちらの一番広い部屋を予約したので快適に過ごせました。

ツインルームと和室(6畳)のお部屋
http://www15.plala.or.jp/y-annex/plan.htm

部屋からは、こちらも綺麗な夕日が見れました。
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接客はホテル神津館と同じく塩対応。

神津島には港が二つあり、天候によってメインでない方の港から船が出ることがあります。
その場合、出航時間も変わるので注意が必要です。(島内に聞こえるように島内放送があります)

宿泊翌朝、天気が悪く来た時とは違ったサブの港の方からの出航となったのですが、常連さんらしき他のお客さんには「あっちから出るよ、時間大丈夫?」と部屋に声をかけて回っていたのに私たちには一言もなく(他の部屋から聞こえる内容で何を話しているんだろう???と思っていた)、結局よくわかっていなかった私たちは取り残されたまま港までの送迎車が出てしまう、と言う事もありました。

他の港から船が出る、と気付いて宿の人を探すもフロントにおらず、結局探してこちらから声をかけ送ってもらいましたが、常連でないと言う事は逆にそういう港の仕組みなどもよくわかっていないと言うことだと思うので、もう少し一見さんに優しくても良いのでは、と思った事件でした。

もうひとつ、個人的に驚いたのは「持ち込み厳禁」の張り紙がしてある所。
食べ物飲み物の持ち込みが禁止!とかなり厳しく書いてありました。
確かに外で買ってこられたら旅館の儲けが減るのはわかるのですが…。

このあと式根島に行った際は、どこも持ち込み前提で共同の大きな家庭用冷蔵庫があったりして(名前を書いて入れておく)好感を持ったのですが、持ち込みを禁止する割には宿の中にある自動販売機には本当に少量のビール・酎ハイ・ソフトドリンクしか無かったですし、失礼な言い方ですが「サービスらしいサービスはしないのに締めるところは締めるのね」と言う感想をもってしまいました。

離島での夜の過ごし方は様々だと思うのですが、ここ神津島は居酒屋などもほとんど無く、夜は部屋でのんびりするか、近所を散歩するくらいしかありません。
宿泊者の事を考えると、持ち込みをOKにするか、割高になってもかまわないので宿できちんと飲み物や食べ物を販売するか、どちらかにして貰えると嬉しいなと思いました。

辛辣な意見となってしまいましたが、ロビーに漫画と無料のコーヒーがあるのが良い所ですかね。
ロビーは狭く、常に常連らしきおじさん達が煙草を吸いながらたむろしていたので、他の宿泊客とのタイミングもあるとは思いますが常連さんが多い時はちょっとくつろげないかなと思いました。

食事は部屋出しでゆっくり食べられたのは良かったです。

夕食はこんなかんじ。
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さざえのツボ焼きなど食べられたのは良かったですが、冷めていた料理も多かった…。
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まとめ

今回泊まった「ホテル神津館」「山下旅館別館」の二つとも、厳しいレビューになってしまいましたが、個人的にはオススメできない宿でした。
離島の宿はレビューも少なく、私も実際行ってみた人のブログなどをかなり調べて決めたので、こういう正直なレビューがあってもいいのかなと思って書きました。

代わりにオススメの宿が紹介できれば良いのですが、今回はこの2軒しか泊まらなかったので他の宿はまた次回チャレンジしてみたいと思います。
神津島自体はとっても素晴らしい島なのでまた行きたいですし、お気に入りの宿が見つかるといいなと思います。

今回、予約はJTBでジェット船+宿のツアーを申し込みました。
神津島旅行の場合、初めてだと船便や民宿をどう手配していいのかわからないと思うので、初めての場合は旅行会社のツアーでおまかせしてしまうのがオススメです。(自分で民宿を一軒一軒調べて電話して空きを予約して、と言うのが大変)

JTBの場合、「ホテル神津館」「山下旅館別館」以外の宿も5軒ほど選べたので、まずはどんな宿があるか一度覗いてみてはいかがでしょうか。
デジタルパンフレットに料金なども詳しく記載されていますし、店舗に行くことなくパソコンやスマホからパンフレットが見れるので便利です。

その後の話

先日神津島在住の人と話す機会があり、オススメの宿はないか聞いたところここを勧められました。

料理が美味しいらしいです。
天上山のふもとにあり、港や海岸から遠いので登山者、車のある人向きですね。
レビューが結構ついているので、そちらを読んでみると参考になると思います。

今年、神津島に行こうと思ってこちらの宿に電話して空きを確認したところ、「秀蒼は天上山のふもと、島の中心部にあり、港から遠い宿になりますが大丈夫でしょうか?」と聞いてくれ、電話対応も丁寧でとても好感の持てる対応でした。

結局日程があわず今年の神津島旅行は断念しましたが、次回の神津島旅行の際はこちらに宿泊してみたいなと思っています。