転職エージェント比較 年収1000万超えエンジニアがオススメする3つのサービス

前回、ITエンジニア向けの媒体型求人サイトに関する記事を書きましたが、今回はエージェント系サービスの記事です。

エージェント系サービスの強みは、一言で言うと「自分の力がより誇張できる」です。誇張というとイメージが悪いかもしれませんが、転職活動で自分をより良く見せるのは当たり前のことです。求職者側に付くエージェントはその道のプロです。

自分で自分の魅力を最大限に伝えられる方もいるかもしれませんが、その魅力をより高く見せたり、あまりアピールが得意でない人であっても、その魅力を代わりに伝えたりしてくれるのがエージェントです。

業界が人手不足にある現状や、各社が人材獲得に苦戦している状況など、業界情報にも精通しているがゆえの説得力を持っているのもポイントです。

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良いエージェントとは何か

自分で求職活動を行う媒体型転職サイトと違い、エージェントは書類選考や面接の合否にまで大きな影響を及ぼします。特に、書類審査に関しては自己応募とは全く違う結果になることもあります。
相手企業の情報をよく知っている状態で書類作成をサポートするため、必然的に相手企業が好むような書類になるというのもありますが、それ以前に企業に伝わる情報に雲泥の差があるのも大きなポイントです。書類も面接も、優秀なエージェントが付いている方が、当然通過率は高くなります。

IT業界において良いエージェントとは「ITエンジニアのことを理解しているエージェント」だと言う人がいますが、私の意見は少し違います。私は人によって求めるエージェントのタイプが違うと考えています。

エンジニアに対する理解度はひくいものの、交渉力が非常に高く、こちらが希望した企業に対して「書類落ちは絶対にさせない」みたいなタイプのエージェントもいます。私は中途半端なIT知識よりは、そういった能力を求めます。

もちろん、エンジニアに対する理解度が高く、交渉力が高く…と全て兼ね揃えているエージェントが最高なのは言うまでもありません。ただ、何でも出来るフルスタックエンジニアが少ないのと同様に、そんなエージェントはあまりいません。複数のエージェントと連絡を取りながら、より信頼出来るエージェントを自分で決め、志望度の高い会社は必ず信頼できるエージェント経由で応募するというのが現実的な最適解です。

ビズリーチ

各求人サービスの紹介に入ります。

以前は年収750万以上でないと登録できなかったビズリーチですが、今は750万以下でも普通に登録できます。なお、私が今利用している転職サービスはこのビズリーチのみです。年収750万以下のタレント会員とそれ以上のハイクラス会員に分かれており、ハイクラス会員になるためには問い合わせフォームからの申告が必要な仕組みとなっています。

ハイクラス会員の場合、年収選択で750万~5000万以上の選択が出来るようになります。

ハイクラス会員の年収選択

有料プランと無料プランが有り、無料プランでは「プラチナスカウト」という特殊なスカウト以外が見られないなど、色々な縛りがあります。ただ、会員登録後、レジュメを埋めていくことでもらえる「プラチナチケット」というものがあり、それを使うと期間限定ですが無料で有料プランを利用することが出来るようになっています。転職したくなったタイミングで使えば良いので、1回転職するだけなら有料プランを使っても実質無料です。また、私は今は無料プランの状態ですが、プラチナスカウトは結構届きます。プラチナスカウトで自分に興味を持っているエージェントと会うことが出来るので、無料プランでもあまり困っていません。

ビズリーチの最大のポイントは「様々な企業のエージェントとやり取りが出来ること」。これは他のサービスにはありません。

ビズリーチに登録すると様々なエージェントからスカウトが届きますが、それぞれ別の企業に所属するヘッドハンターです。あまり耳にしない「リクルートエグゼクティブ」などハイクラス系専門の企業も参加しており、それぞれが独自の専売求人を持っています。

一般的にエージェント系のサービスに登録すると、面談→担当者決定→仕事紹介、となりますが、ビズリーチの場合は自分で担当者を選ぶことが出来る上、何名と同時に連絡を取ることも自由です。当然ですが、良いエージェントに会える可能性も、その企業が持っている独自求人に会える可能性も、多くのエージェントに会えば会う程広がります。

サービス紹介1個目ですが、余程年収が低くない人(ビズリーチは性質上ハイクラス系求人が充実しているため)は登録しておくことをお勧めします。

ワークポート

他の転職サービスとはちょっと違う、異色のサービスを次々と打ち出しているのがワークポートです。

数年前に初めて利用した際、他のエージェントサービスでは「エージェントが用意した求人を見る」以外のことは出来なかった中、唯一「求職者が自分で非公開求人を検索できる」という画期的なサービスを行っていたのがこのワークポートです。自分で検索して、自分で選んだ求人にエージェント経由で応募できるというのは、当時ではかなり貴重なサービスでした。

今も「他とは違うサービスを行う」という精神は健在のようで、2017年6月からは未経験からの転職に特化した「ワークポートNEXT」というサービスを開始しています。未経験からの転職に特化ということで、「ゼロから学べるエンジニアスクール」というエージェントサービスでは珍しい人材教育も行っています

「未経験の人材を教育し、最低限の技術を身に着けさせた上で企業に送り込み、その紹介報酬を貰う」というのは、エージェント系のサービスではあまりない姿勢です。また、その紹介報酬をあてにすることで、エンジニアスクールは無料となっています。

今後も多分面白いサービスを色々展開していくと思われるワークポートですが、今一番ここを有効活用できる人は「経験の浅い人」です。浅いというのは経験ゼロも含みます。

未経験からの異業種転職、経験が浅い中での希望職種への転職、そういったことに力を入れているエージェントはほとんどありません。エージェントというのは基本的に「即戦力を出来るだけ高く売る」というのが基本理念です。経験が浅かったり、異業種希望だと初回面談時にまともに対応してもらえないエージェントサービスもあります。

しかし、ワークポートではそういった方をターゲットにしたサービスを持っています。「ビズリーチはちょっと敷居が高い」と考える人は、ワークポートで一度相談してみると良いでしょう。

レバテックキャリア

完全にIT業界に特化しているのがレバテックキャリアです。

冒頭で「人によって求めるエージェントのタイプが違う」と書きましたが、レバテックキャリアは「IT知識を持った専門家のサポートを必要とする」求職者向けのサービスです。

自分の強みを理解し、自分の進むべき道がハッキリしている人であれば、もうターゲットとなる企業は自ずと見えていることでしょう。しかし、全ての人がそこまで自分の特性を理解できているかと言えば、実際はそんなことはありません。むしろ、勘違いしている人の方が多いかもしれません。

レバテックキャリアはIT業界特化のサービスとなっているため、専門的な知識と経験を持ったアドバイザーが在籍しています。カウンセリングによりあなたの強みや志向を引き出し、それにあった企業を紹介してもらうことが可能です。また、企業別の面接対策を専門知識を持った人から受けられるため、技術的な質問に対する面接対策を事前に行うことが出来るのも強みです。

現在IT業界は完全な売り手市場です。ある程度の経験があるにも関わらず中々内定が採れないのであれば、それはターゲットを誤っているか、面接対策が正しくできていない可能性が高いです。

力はあるはずなのに、転職活動が上手く行かない。そういった方は、専門家から客観的な視点でアドバイスを受けられるレバテックキャリアを利用してみると良いでしょう。

その他のサービス

他にも紹介型の転職サービスは色々あります。リクルート、DODA、@Typeなどの大手にもあります。
しかし、私は10回近く転職をした経験から「特別特徴が無いものは無理に使う必要は無い」と考えています。

理由は「多すぎると無駄な時間を取られる」からです。

自己応募の求人サイトと比べ、エージェントとのやり取りはかなり時間を取られます。求人の紹介、応募中の求人進捗確認、内定企業への承諾催促など、多くのやり取りが行われます。良いやり取りだけであれば良いですが、内定承諾まで行かないとエージェント側に報酬が発生しない以上、嫌なやり取りも当然多くなります。余計な負担を増やさないよう、ある程度数は絞った方が賢明です。

もちろん、それぞれ独自求人を持っているため、増やせば増やすほど選択肢の可能性が広がるのも事実です。ただ、初めて利用するのであれば、まずは1つか2つにしておくことをお勧めします。あまり多く登録し過ぎると、電話責めで転職活動自体が嫌になる可能性があります。

まとめ

今回紹介した3サービスはどれも大きな特徴を持っています。
それぞれ特徴が異なるので、自分に向いていそうなものを選べばよいと思います。

ある程度の経験(3年以上)がある方

ビズリーチで多くのエージェントに会い、気に入った人だけに仕事の紹介を依頼するのがおすすめです。
会った人全てに仕事の紹介を依頼する必要はありません。第一作業は良いエージェント探しです。
私は年収1000万を超えても未だにビズリーチだけは利用しています。本当にオススメです。

未経験や異職種転職の方

ワークポート一択です。他では仕事を紹介してもらえない可能性があります。
ワークポートで相談に乗ってもらい、必要であればエンジニアスクールを利用しましょう。

エンジニアとしての自分の価値に悩んでいる方

レバテックキャリアでカウンセリングを受けるのがおすすめです。
自分のセールスポイントだけでなく、どういった会社が向くのか、志向の部分も客観的に見てもらうのは重要です。

紹介型の転職サービスは、上手く使えば「独自応募では絶対に入れない会社に入社できる」可能性を秘めています。
私自身、独自応募で書類落ちだった国際的大企業に、エージェント経由で応募したら書類が通ったことがあります(何回目かの面接で落ちましたが)。

是非うまく活用して、より満足できる転職を実現してください。