SIMフリー版iPhone SEに最適な格安SIMは「IIJ」と「mineo」!この2社を選べ!

iPhone SEで格安SIMデビューする人が増えています。

初めて格安SIMを使う人は、まずどの会社を選べばいいかで非常に迷うと思います。
iPhoneで格安SIMを使う場合「単純に料金や通信速度だけで選んではいけない」という事をご存知でしょうか。

どの格安SIMでもiPhone SEが使える訳では無く、動作確認が済んでいない会社もあります。
使えるのが当たり前、と思っているテザリングも対応していない会社があります。
新機種で動作確認が済んでいるか、テザリングができるか、新OSがリリースされた際の対応スピードなど、iPhone SEでチェックすべき項目をまとめ、iPhone SE向きの最適な格安SIMを選んでみました。

iPhone SEでの格安SIMデビューにお役立て下さい。

※2016/10/17追記
IIJ、mineo共に本日発売のiPhone 7/7 Plus(iOS 10.0.3)の動作確認も早々に完了しています、早い!

※2017/05/17追記
オススメ格安SIMに「LINEモバイル」を追加しました。
iPhone専用ページが用意されているなど、初めてiphoneで格安SIMを使う人に特にオススメの格安SIMです。

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iPhone SE動作確認済の格安SIM会社(2016年4月4日時点)

現在、公式発表でiPhone SEの動作確認済報告が確認できるのは、以下の5社です。

・IIJmio
・BB.exciteモバイルLTE
・mineo
・UQ mobile
・NifMo

逆に、現在動作確認済の発表がされてないのは以下の会社です。

・楽天モバイル
・DMM mobile
・hi-ho
・ぷららモバイルLTE
・FREETEL
・BIGLOBE LTE 3G
・DTI SIM
・U-mobile

楽天モバイルはiPhone SEでの運用報告が多数挙がっており、公式発表はありませんが動作することは間違いありません。
また、DMM mobile、hi-ho、BB.excitモバイルLTE、はIIJ系、ぷららモバイルLTE、NifMoはOCN系の格安SIMで基本的には同じものなので、おそらくiPhone SEで使用できるとは思います。

公式発表されていなくても、使えるならいいじゃん!と単純に思ってしまいますが、正式に動作確認がされているものの中でも、特定の条件でアンテナ表示に一部不具合があったり、動作が不安定なものがあります。
今のところ正式に対応が発表されていないものは、動く事がわかっていても細かい仕様がわからず今後発表された際に思わぬ条件付きになる可能性があります。
選ぶのであれば、今の時点できちんと問題なく動作確認されているものが安全だと思います。

それを踏まえて、料金やサポート体制を加味した上で検討し、どこの会社を選ぶか決める必要がありますが、考えるのめんどくさい!結局どこが一番いいか教えて!と言う人の為に、ずばり「iPhone SEではこの格安SIMを使えばいい」というオススメを挙げてみます。

iPhone SEにオススメな格安SIMその1 IIJmio(みおふぉん)

動作確認済み端末:iPhone SE SIMフリー版
動作確認済みOS:iOS 9.3.1 (13E238)
音声通話○ LTE通信○ テザリング○

新OSへの対応

MVNO(格安SIM)とiOSの組み合わせの場合、OSアップデートを行うと動作しなくなることがあります。
そのため、iPhoneで格安SIMを使用する場合は、新OSがリリースされた際に早急に動作検証をしてくれる会社がオススメです。

2016/3/22の朝にリリースされたiOS9.3を例にすると、IIJmioでは当日の夕方には検証を終え、動作に問題がないことを確認したと報告しています。早い!
もともとIIJは格安SIMの中でも安定感があり、新OSへの対応が早いことでも知られていますので、iPhoneユーザーには安心して使える格安SIMです。

音声通話付き月額料金

iphone-se-sim03
3GB:1600円
5GB:2220円
10GB:3260円

今までの電話番号を使った電話+ネットの月額使用料は、高速通信3GB分で1600円+使っただけの通話料と、標準的な値段です。
ファミリーでの使い勝手が充実しており、ファミリーシェアプランなら10GBのクーポンを最大10枚のSIMカードで分け合うことができ、ファミリーシェアプランの通話料は自動的に20%オフになるメリットもあります。

通話料

格安SIMは使っただけの通話料がかかるので、通話料についても見てみます。

・090音声通話
20円/30秒

MNPで今まで使っていた番号をそのまま使う事ができます。
ちなみに、キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)では基本的にかけ放題ですが、かけ放題プランに入らない場合の通話料は20円/30秒と同じなので、格安SIMの通話料が特別高いという訳ではありません。

・みおふぉんダイアルアプリ(電話回線)
10円/30秒

格安SIMでは使っただけの通話料がかかるため、各社オリジナルのアプリなどを提供して通話料がかからないよう工夫しています。
多いのはIP電話(電話回線でなくインターネット回線を使った電話)ですが、IIJの場合はIP電話ではなくドコモの電話回線を利用しているため、音質も変わらず使うことができます。
通話料50%OFF。これなら電話料金の心配がだいぶ少なくなりそうです。

注意点

iPhone SEでIIJを使用する場合、「データ通信専用SIMを使用した場合、VoLTEを有効にして3Gエリアに移動するとアンテナピクトが正しく表示されない」と言う記載があります。

メインのスマホとして使う場合は音声SIMを選ぶので問題ありませんが、2台持ちなどでデータSIM(音声無し)を選ぶ際は注意しましょう。

IIJのおすすめポイント

・低速時も「初速バースト」でストレス無し
多くの格安SIMでは、高速通信できるデータ量を使い切ると低速状態になり、通信が極端に遅くなります。
IIJmioは低速状態になってもはじめの一定量だけ高速通信できる「バースト転送」で快適に使うことができます。
私もIIJを使っていますが、初速バーストの効果は大きく感じます。
特に文字中心のテキストサイト、ニュースサイトなどは、最初に一気にデータを取得してくれるので、低速通信になっても遅いと感じた事はありません。

・おうちでナンバーポータビリティ
通常、店舗の無い格安SIMでは申し込みをし、今使っている番号が使えなくなってから新しい番号が使えるようになるまで間が空きます。
だいたい1日~3日程度使えなくなることが多いです。
IIJではこの不通期間を無くす「おうちでナンバーポータビリティ」と言うシステムを採用しており、SIMカードが手元に届き開通センターへ電話すると、数時間後に使えるようになっています。

・余ったデータ量は翌月に繰り越せる
3GBプランであれば3GB分の高速通信ができますが、あまったデータ量は翌月に繰り越すことができます。

他にもIIJならではの特徴が色々あるので、公式サイトをチェックしてみてください

iPhone SEにオススメな格安SIMその2 mineo(マイネオ)

動作確認済み端末:iPhone SE(SIMフリー版)
動作確認済みOS:iOS9.3(13E233)
音声通話○ データ通信○ テザリング○(Dプラン)
※Aプランはテザリング不可

新OSへの対応

2016/3/22の朝にリリースされたiOS9.3を例にすると、mineoでは翌日に「iOS9.3での動作確認結果のお知らせ」として動作に問題がないことを確認しています。

最終確認は翌日となりましたが、3/22当日の22:30時点の結果から翌日 16:00の最終結果まで、逐一細かく報告している所に好感が持てます。
こちらもiPhoneユーザーはとても安心感を持てるサポート体制だと思います。

音声通話付き月額料金

iphone-se-sim04
500MB:1400円
1GB:1500円
3GB:1600円
5GB:2280円
10GB:3220円

3GBで1600円と、IIJと同じ料金です。
IIJには無い500MB、1GBのプランがあるので、家にwifiがあり外でほとんど通信をしない人には嬉しいですね。
ただ、個人的には100円の違いで2GB減るのであれば1GBを選ぶメリットはあまり無いのかな、とも思えます。

通話料

・090音声通話
20円/30秒

IIJと同じく20円/30秒です。
(IIJに限らず、どこの格安SIM会社でもだいたい同じです)

・050IP電話アプリ(LaLa Call)
18円/1分 (携帯電話)
8円/3分(固定電話)

IIJの「みおふぉんダイヤル(10円/30秒 )」と比べると安いです。
ただし、電話回線でなくIP電話になります。
IP電話であれば、いまはLINEの音声通話やスカイプがあるので特に必要無い気もしますが、どの程度通話品質に違いがあるのか気になるところです。
「LaLa Call」同士は24時間いつでも無料になります。
余談ですが、IIJでも「LaLa Call」を使う事ができるので、通話品質が気になる人は電話回線も使えるIIJの方が嬉しいのかなと思います。

注意点

mineoでは「au系(Aプラン)」「ドコモ系(Dプラン)」の2種類のSIMカードが選べますが、iPhone SEでau系(Aプラン)を使うとテザリングができません。
iPhone SEで使用する場合は、必ずドコモ系(Dプラン)のSIMカードを申込みましょう。(au系/ドコモ系については後述)

また、対応エリアにも注意が必要です。
au系はauの通信網(LTE)を使い、ドコモ系はドコモの通信網(3G/LTE)を使っています。
うちの山はドコモしか繋がらない、と言う場合にau系SIMを選ぶとauの電波が届くエリアでしか使えなくなってしまいます。
auしか電波が入らない、ドコモしか電波が入らないと言った通信環境が限られる人は、自分の活動エリアに合ったSIMを選びましょう。

新OSへの対応

・初めての「iphoneで格安SIM」にも安心の冊子つき
先日、IIJからmineoにMNP(番号そのままで乗換)しました。
mineoではSIMを契約すると「ご利用ガイド」と言う冊子がついているのですが、これがわかりやすい!
Androidだけでなく、iphone(iOS)の設定についても詳しく書いてあるので、特に「初めてiphoneで格安SIMを使う人」にはおすすめです。

・「au系(Aプラン)」「ドコモ系(Dプラン)」二つが選べる
mineoは長らく「au系」専門で格安SIMを扱っていましたが、「au系(Aプラン)」「ドコモ系(Dプラン)」と、2種類の格安SIMが選べるようになりました。(通常の格安SIMはドコモ系です)
違いを簡単に言うと、「au系」はauの通信網(LTE)を使いauのスマホがそのまま使え、「ドコモ系」はドコモの通信網(3G/LTE)を使いドコモ/ソフトバンクのスマホがそのまま使える、と思ってください。

iPhone SEのSIMフリー版を購入して使う際にはあまり気にしなくてもOKですが、キャリアで購入したスマホを流用する場合や、白ロムと呼ばれる中古スマホを使う場合などは「au系」「ドコモ系」どちらも選べるようになり使い勝手がグッと良くなりました。

・対応端末が多い
mineoはドコモ動作確認端末約300種類、au動作確認端末約100種類と、対応端末が圧倒的に多いです。
対応端末が多いと、例えば家で使わなくなったスマホが使える、中古でスマホを買う時に選択肢が多い、などの利点があります。

・余ったデータ容量は翌月に繰り越せる
あまった高速データ量が繰り越せるのはIIJと同じですが、自分の分を自分で使うだけでなく、「パケットシェア」で家族の繰り越した分を分け合うことができます。
また、「住所が同一の家族」だけでなく、親戚や友達ともパケットを分け合うことができます。
通常、自分で使うかファミリー契約の家族間でのシェアが多いので、これは便利ですね。

また、おもしろい制度としてmineoユーザー全員で自由にパケットのやりとりをできるようにした「フリータンク」と言う仕組みがあります。
mineoユーザー全員がひとつのタンクを共有し、余った人はタンクに入れ、欲しい人はタンクからデータ量をもらうことができます。
善意で成り立つシステムですが、格安SIMでスマホを運用してみると意外とデータ量が余るので(私も毎月余ります)他の人に使ってもらうのは良い制度かもしれません。

mineoにはユーザー同士のコミュニティサイトがあるのも独特です。
ブログのようなものを書いたり、質問をしあったり、パケットを贈ったり、ユーザー同士の交流があり、他にはないmineo独自の家庭的な(?)雰囲気があります。
同じSIMを使っているので、同じ条件で設定やわからない事の質問などができるのはちょっといいなと思います。

iPhone SEにオススメな格安SIMその3 LINEモバイル(2017年5月追加)



動作確認済み端末:iPhone SE SIMフリー版
動作確認済みOS:iOS 9.3.1 (13E238)
音声通話○ LTE通信○ テザリング○

新OSへの対応

新しく格安SIMに参入したLINEモバイルは、iphoneでの格安SIM運用に非常に力を入れています。
公式サイトでは専用ページを用意して、動作確認済み端末やSIMロック解除の方法をわかりやすく説明しているので、初めてiphoneで格安SIMを使うと言う人には特にオススメ。
iPhone 5s~iPhone 7 Plusまで動作確認は済んでいますし、一覧表で一目で対応状況が見れるので自分の機種をスムーズにチェックすることができます。

音声通話付き月額料金

LINEモバイル料金

3GB:1,690円
5GB:2,220円
10GB:3,220円

3GBで1690円と、IIJやmineoに比べ90円高いです。
が、LINEモバイルはSNSの高速通信をカウントしない「カウントフリー」と言う独自のシステムを行っています。(詳しくは後述)

月○GBのプランを契約した際に、通常はインターネットを使えば使う程高速データ量が減っていきます。
しかし、LINEモバイルの場合はLINEやTwitterの高速データ通信をカウントされないので、そこで使った高速データ量が減りません。
SNSを良く利用する人は今までに比べデータ消費量が大幅に減りプランを一つ落とせる可能性があるので、90円の違いであればコストパフォーマンスは非常に高いのかなと思います。

LINEモバイルのカウントフリーやその他のメリットについて、詳しくはこちらにまとめたので併せてご覧ください。
個人的には今から契約するならオススメNO.1の格安SIMです。

通話料

・090音声通話
20円/30秒

IIJ、mineoと同じく20円/30秒です。
やはり音声通話の通話料はどこも同じですね。

他の格安SIMでは独自のIP電話アプリなどを提供して安い通話料で電話できるよう工夫していますが、そこはLINEの得意分野!
LINEモバイルではLINEの無料通話、ビデオ通話が通信量ゼロ!(カウントフリー対象)。
通話料はもちろん無料ですし、月々の高速通信データ量を消費しないので、好きなだけ電話することができます。

注意点

iPhone SEでLINEモバイルを使用する際の注意点はいまのところありません。
データ通信・音声通話・テザリングが行えることを動作確認しています。

LIEモバイルのおすすめポイント

・高速データ通信量が減らない!
上記で少し触れましたが、LINEモバイルではLINE、Twitter、Facebook、Instagramを高速通信のデータ量にカウントしません。
これらのSNSをどれだけ利用しても、月○GBのデータ量が減らない!すごいサービスです。

また、もし高速通信のデータ量を使いきって低速化してしまっても、カウントフリーの対象になっているSNSは低速にならず高速通信で利用できるようになっています。
大事な時にSNSが低速になってイライラ…と言う事は、もう起きません。

・LINEでOK!のカスタマーサポート
格安SIMで一番問題になるのがドコモやソフトバンクのように店舗がないこと、それによって分からない事が質問できない点です。
そこが不安で格安SIMに踏み切れない人も多いのではないでしょうか。

この点を解消したのがLINEモバイル!
カスタマーサポートの電話はもちろん、分からないことはメールやLINEのトークで質問できます。
返事を待たされたり、たらいまわしにされたり、電話の問合せが嫌いと言う人は少なくないと思います。
LINEのトークであれば、好きな時間に自分のタイミングで気軽に質問ができるので心強いサポート体制ですね。

・LINEの年齢認証が可能
これはLINEモバイルだからこそできるメリットですね。

基本的に格安SIMではシステム上、LINEの年齢認証ができません。
LINEの年齢認証ができないと何が困るのかと言うと、LINEのID検索ができません。

もちろん、QRコードやメールを送って友達登録することはできますが、SNSなどからLINEで繋がりたい時は、IDがないとかなり不便ですよね。
そこを唯一解消したのが、LINEモバイルと言う訳です。

LINEモバイルではデフォルトで初月の月額使用料が無料ですが、現在はさらに2ヶ月間3GBが増量される「2ヶ月連続3GB増量キャンペーン」を行っています。
まだチェックした事のない人は、一度ホームページを覗いてみて下さい!

Excite、UQ mobile、NifMoをオススメしない理由

BB.excitモバイルLTE、UQ mobile、NifMoもiPhone SE動作確認済ではありますが、あまりオススメできなのでその理由も書いておきます。

まず、BB.exciteモバイルLTEは音声通話ができません。
データ専用SIMのみの提供なので、番号そのままでメインのiPhoneをSIMフリーで運用する、と言う目的には使えません。
(ガラケーとの2台持ちなどデータ通信のみで良いなら可)

UQ mobileではiPhone SEのテザリングができません。
この時点でオススメ候補からは外れましたが、さらに動作確認端末一覧を見るとUQ mobileの対応端末は非常に少ないです。
mineoと同じくau系なので、au版iPhoneシリーズには強い印象ですが、SIMフリースマホではメジャーとされるASUSのzenfoneシリーズやHuaweiのP8なども動作確認端末にありません。
もしのちのち、Androidスマホに替えたくなった時に、この対応端末の少なさは致命的だと思います。

UQ mobileではnanoSIMとau VoLTE SIM(マルチSIM)が選べますが、nanoSIMの場合はデータ通信が×になっており、「iOS 9において動作が不安定であり一部機能が利用できない場合がある」と注意書きがあります。
iPhone SEで使用する場合は必然的にau VoLTE SIM(マルチSIM)を利用することになります。

NifMoは動作確認済みにはなっていますが、何に対応していて何に対応していないのか記載がありませんでした。
対応内容がわかれば比較の余地もあったのですが、内容が不透明すぎて候補から外しました。
会社によって対応内容が違うiPhoneだけに、この辺はしっかりと書いて欲しいところですね。

まとめ

SIMフリー版iPhone SEで使うには「IIJ」「mineo」の二つが最適、と言う結論になりました。

料金や通信速度にばかり目がいきがちですが、改めて調べてみるとiPhoneの場合は意外にアレに対応していない、コレに対応していないと言う事があり驚きました。
選ぶ場合は、慎重に対応状況を見て選ぶ必要がありそうです。

格安SIMは上手に使えば日々の生活費の大幅な節約になります。(私も愛用中です)
うまく選んで、快適な格安SIMライフを過ごしましょう!