UQモバイルの「スマホ100円」って本当に安い?他社格安SIMと比較計算して検証

2017-03-21 2017-04-12

通信速度が早いぞ!と、最近好評のUQ mobile。
先日家電量販店に行ったところ「スマホ100円で契約できますよ~」とカウンターで販売をしていました。

UQモバイルは他の格安SIM会社と違い、UQモバイル独自の料金体系でスマホ本体の価格を安く(100円などで)提供しています。

格安SIMと言えばシンプルで分かりやすい料金体系が魅力ですが、UQモバイルの料金はキャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)のように聞けば聞くほどわかりにくい…。

そこで、他の格安SIM会社(楽天モバイル、mineo)と同じ機種で購入代金・月額料金を比べて「UQモバイルは本当に安いのか?」を比較してみたいと思います。

UQモバイルの独自料金サービスを理解しよう!

UQモバイルには「端末購入アシスト」「マンスリー割」「スマトク割」「イチキュッパ割」と言う独自の料金サービスがあり、これが毎月の月額料金をわかりにくくしています。

まず例として「100円スマホ」として売られていた、AQUOS Lの料金表を見てみましょう。

uqmobile料金比較

月額基本料が3,980円!?

テレビCMなどで「イチキュッパ」を売りにしているUQモバイルですが、月額基本料金を見ると3,980円と記載があります。
え?1,980円じゃないの?と思う所ですが、表を見てみると色々な割引がされて1,980円になっています。
そして、小さく「2年目以降は2,980円」と書いてあります。どういう仕組みなのでしょうか。
キャリア並みにわかりにくい料金設定になっていますが、一つづつ解説してみたいと思います。

スマトク割とは?

「スマトク割」は2年間、月額料金から毎月1,000円割引されます。
じゃあ2年過ぎると1,000円高くなるの?と思ったら、2年を過ぎると「長期利用割引」と言う名称になり結局毎月1,000円割引されます。

uqmobile

それなら最初から基本料を1,000円安くしてくれよ…と思うところですが、「割引」と言う形にした方がより「お得感」が強く見えると言う作戦なのかもしれません。

イチキュッパ割とは?

「イチキュッパ割」は1年間、月額料金から毎月1,000円割引されます。
最初にUQモバイルの料金表を見た時に「2年目以降は月額基本料が1,000円高くなる」と言う料金体系にかなり驚いたのですが、1年目は1,000円割引されていたからですね。

ここを理解しておかないと「スマホ100円!月々1,980円!に惹かれて契約したら2年目以降ずっと2,980円取られる」ことになるので注意が必要です。

端末購入アシストとは?

「端末購入アシスト」は、スマホ本体の代金を分割で支払うサービスです。(端末購入アシスト加算料、と書いてある部分)
スマホ本体が24,000円だとしたら、月々1000円×24ヶ月=24,000円を支払います。要するに分割払いのことです。
最初に払うお金が少なくて済むと言うメリットがありますが、支払い総額は変わらないので得でも損でもない部分です。

マンスリー割とは?

「マンスリー割」は2年間、月額料金が割引されます。
この「マンスリー割」がUQモバイルの料金体系を理解する時の最大の難所です。

AQUOS Lの場合、端末代が分割で月々1,450円。
それに合わせて月額料金から1,450円を割引しますよ~と言うサービスです。
つまりスマホ代が0円!キャリアでも「実質0円」で使われていたテクニックですね。

ただし、機種によって割引代金が異なるのがミソです。
上記のAQUOS Lは端末代=割引代なので端末代は実質0円ですが、高価な機種などは端末代=割引代にならない場合もあります。
例としてzenfone3は端末代1,400円に対して割引代400円なので、実質1,000円×24ヶ月=24,000円の本体代金が必要になります。

そして、買う端末によって割引額が違うと言う事は、月額料金が変動します。
同じ1,980円のブランでも、AQUOS Lは端末代0円なので1,980円のままなのに対し、zenfone3は端末台1,000円が乗ってくるので2,980円になります。(このあたりが最高にわかりずらい)

UQmobile料金比較

とは言え、いくらかでも端末代が割引になるなら、かなりお得な気がするのですがそんな上手い話があるのか?と言うのが気になるところです。(これについては追々説明します)

結局よくわからないので試算してみる

こうして料金体系を一つづつ紐解いていっても、「で、UQモバイルってお得なの?」と言う大事な部分が結局良く分からないですよね。

そこで、実際に契約して使ってみた場合の料金を、他の格安SIM会社(楽天モバイル、mineo)と並べて比較してみます。

料金を公正に比較するために、機種は全ての会社で販売している「zenfone3」で、一括購入/分割購入で4年間使った料金を比較します。

プランはなるべく近いものを選びたいところですが、UQモバイルはこれまた独特のプランを展開しており、デフォルトで「5分かけ放題」がついてデータ通信は2GBです。
楽天モバイル、mineoの基本プランはかけ放題ナシ3GBで1,600円。
条件は違いますが一番近いこのプランで比較します。

UQモバイル vs 楽天モバイル vs mineo価格比較

UQ一括 楽モバ一括 mineo一括
初期端末代 34,800円 29,800円 39,600円
1年目月額 1,580円 1,600円 1,600円
2年目月額 2,580円 1,600円 1,600円
3年目月額 2,980円 1,600円 1,600円
4年目月額 2,980円 1,600円 1,600円
UQ分割 楽モバ分割 mineo分割
初期端末代 3,000円 0円 0円
1年目月額 2,980円 2,941円 3,250円
2年目月額 3,980円 2,941円 3,250円
3年目月額 2,980円 1,600円 1,600円
4年目月額 2,980円 1,600円 1,600円

まず月額料金から。
ぱっと見て、UQモバイルが高いと言うのがわかると思います。

特に、2年目以降に注目したいところです。
他の格安SIM会社は2年で端末代金を支払い終わったところで月額基本料の1,600円のみの支払いになりますが、UQモバイルは場合はこの月額基本料が2,980円のため3年目からは料金の差が分かりやすくなります。
この月額料金2,980円は、3年目以降ずっと続きます。

UQ一括 楽モバ一括 mineo一括
1年間総額 53,760円 49,000円 58,800円
2年間総額 84,720円 68,200円 78,000円
3年間総額 120,480円 87,400円 97,200円
4年間総額 156,240円 106,600円 116,400円
UQ分割 楽モバ分割 mineo分割
1年間総額 38,760円 35,292円 39,000円
2年間総額 86,520円 70,584円 78,000円
3年間総額 122,280円 89,784円 97,200円
4年間総額 158,040円 108,984円 116,400円

次に、何年か使った場合の支払い総額を見てみます。
一括払い、分割払い共に、2年間使った時点で端末代を全て支払った形になりますが、この時点ですでに料金差が生まれています。

UQモバイルはmineoより端末価格は安いにも関わらず、総額で見ると支払う金額は高くなっています。これは、端末価格のマイナス分を、月額料金のプラス分がオーバーしてしまっているからです。

楽天モバイルとmineoは月額料金は同じですが、楽天モバイルは端末価格が安い(29,800円)ので端末代金を含めた総額で考えると、その分料金は安くなります。(要するに楽天モバイルが一番お得です)

月額料金が1,000円高いと、2年間で24,000円の差額が生まれます。
2年目以降のUQモバイルの月額料金は楽天モバイル、mineoより1,380円高いので、1年間で16,560円の差額が、使えば使うほど加算されていく計算になります。

冒頭で「スマホ100円や実質0円は本当に安いのか」「そんなうまい話があるのか」と言う疑問がありましたが、ここに答えがありました。

UQモバイルはベースの月額料金を高く設定することで、長期的に使えば使うほど損(UQモバイルにとっては得)をするシステムになっています。

UQ一括 楽モバ一括 mineo一括
月/1年間 4,480円 4,083円 4,900円
月/2年間 3,530円 2,842円 3,250円
月/3年間 3,347円 2,428円 2,700円
月/4年間 3,255円 2,221円 2,425円
UQ分割 楽モバ分割 mineo分割
月/1年間 3,230円 2,941円 3,250円
月/2年間 3,605円 2,941円 3,250円
月/3年間 3,397円 2,494円 2,700円
月/4年間 3,293円 2,271円 2,425円

さらに感覚的に実感しやすくするために、前述の支払い総額を月計算で割って1月当たりのコストを算出してみました。

格安SIMでかかる料金と言うのは、「スマホ本体の値段」と「格安SIMの月額料金」で考えます。
1台のスマホを使えば使う程、月のコストは安くなります。(24,000円のスマホを1年使えば月2,000円、2年使えば月1,000円のコスト)
どの会社を選んでも、○年間使った場合の、月あたりのコストは緩やかに減少しますが、ベースとなる月額料金は変化しないのでそれぞれの価格差が縮まることはありません。

こうして長い目で見てみると、スマホの本体代金や割引サービスよりも月額料金の安さがいかに大切かが分かるのではないかと思います。

UQモバイル「月1,980円」のカラクリ

表を見て気付いた方もいるかもしれませんが、UQモバイルは「通話もネットもコミコミ月1,980円」をウリにしていますが、zenfone3の月額料金は1,980円にはなりません。

理由は、前述の「マンスリー割」により、購入する端末によって月額料金が変わるからです。
AQUOS Lの場合、割引が1,400円になるので月額1,980円になります。

じゃあこの「月1,980円」になる対象端末って何があるの?と言う話ですが、AQUOS Lの他はBLADE V770、SHINE LITE、LG X screen、DIGNO phone、zenfone2 laserと、どうかと思うちょっと微妙なラインナップとなっています。

そう言った安価なモデルでも、2年目以降の月額料金は2,980円になってしまうので、やはりお得感としてはかなり低いのではないかなと思わざるを得ません。

UQモバイルの「100円端末」は得じゃない

UQモバイルでは実質100円端末をいくつか用意しています。
しかし、前述の通り、月額料金が他の格安SIMより1年で16,560円高くなっているので、本体代金を加味しても損なのではないかと思います。

基本的にUQモバイルの100円端末はAQUOS LやBLADE V770、DIGNO phoneのようにUQモバイル専売品が多いので、正確な価格(定価)は試算できませんが、zenfone2 laserなどは古いモデルなので楽天モバイルで7,500円で投げ売りされていた機種です。

スマホ本体がタダで入手できるとしても、7,500円の端末を1年で16,560円高い月額料金で契約すると言うのは、「タダより高いものはない」になってしまうのではないかなあと思います。

UQモバイルを選ぶ際に理解しておくこと

結局UQモバイルって高いじゃん!と言う結論になりましたが、どうしてこう言う結論になってしまったかと言うと、要するに「もともとの月額料金が高いから」です。

UQモバイルの広告などでは「通話もネットもコミコミ月1,980円」を前面に押し出していますが、この料金をよくよく紐解いてみると、最初に挙げた「イチキュッパ割」(1年目は1,000円割引)が適用されているからであって2年目以降のデフォルトの料金は2,980円です。

○○割やイチキュッパの売り文句で複雑に見えますが、色々な要素を取り払ってみると「5分かけ放題+2GBで月2,980円」これがUQモバイルの月額料金です。
ここを理解していないと後で後悔することになります。

一般的な格安SIM会社の標準的な料金プランはかけ放題ナシ、3GBで1,600円です。
5分かけ放題(とマイナス1GB)で、+1,380円の価値があるかよく検討して、納得してから契約するようにしましょう。

また、ここまでの話はあくまで「スマホとセットで購入する」場合の話です。
スマホは自分で用意して、格安SIMだけ単独契約する場合は、他の格安SIM会社と同様に「かけ放題なし、3GBで1,680円」と言うシンプルな料金体系なので、通信速度が速いUQモバイルを使いたいんだ!と言う方は、SIMのみを契約して使うことをオススメします。

端末を安く買うなら楽天モバイル、初心者ならmineo

じゃあスマホとセットで買うならどこがいいの?と言う話ですが、個人的には値引きが強烈な楽天モバイルをオススメします。
最新機種でも1万円引きなどで販売している事が多いですし、新しいモデルが出た際は旧モデルをガンガン値引きします。
キャンペーンに乗れば楽天ポイントがもらえるのもおいしいですね。
月額料金が横並びであれば、差がつくのは端末代金のみとなるので「とにかく安いところ!」と考えている方は楽天モバイルが最適だと思います。

格安SIMが初めて、よくわかっていない、PCを持っていないなど、格安SIMに乗り換えるのが不安という人はmineoがオススメです。
私も現在はmineoを使っていますが、とにかくわかりやすい「ご利用ガイド」がついているので自分で調べるのが苦手な人でも安心して格安SIMを使う事ができます。

mineoについてはこちらにもまとめてあります。
宜しければ併せてお読みください!

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