昭島の医療刑務所への疑問を内覧会で見てきた・聞いてきた

2017-11-13 2017-11-15

東日本成人矯正医療センター(医療刑務所)の内覧会に行ってきました。

昭島市にできる日本最大規模の医療刑務所と言うことで、立川~昭島地区にお住まいの方は不安に感じている方もいるのではないでしょうか。

前回は内覧会の様子を詳しくレポートしましたが、内覧会の中で色々な説明を聞いたり質問をしたりしたので、今回は私が疑問に思っていたことの答えや、知りたかった事項などをまとめてみました。

東日本成人矯正医療センターって何があるの?どんなところ?と言う人はこちらをどうぞ

医療刑務所って、どういう受刑者が入るの?

東日本成人矯正医療センターの近くに住む人が一番気になるのがこの点だと思います。
医療刑務所=病気の受刑者が入る刑務所、と言う事はなんとなくイメージがつきますが、東日本成人矯正医療センターには具体的にどんな病気の受刑者が入るのでしょうか?

見学時のスライド説明によると、全国の刑務所は医療レベルによって一般<重要<専門と三段階の区分けがなされており、その最高レベルである「専門」に位置するのが東日本成人矯正医療センターです。

東日本成人矯正医療センターは「一般の総合病院以上の設備を揃えている」そうで、専門的な治療が必要な受刑者のみが収容されます。普通の刑務所でも簡単な治療はできるので、小さな怪我や病気では、東日本成人矯正医療センターには来ないと言うことですね。

では、その「専門的な治療が必要」な病気とは具体的にどのような病気でしょうか?精神的な病気なども入るのでしょうか?

この点、気になって聞いてみたのですが、具体的な病名では癌やHIVなどが挙げられるそうです。
治療としての医療と言うよりは、どちらかと言うと終末医療、ホスピスに近いイメージと言うことです。

受刑者が脱獄したりしないの?

日本では刑務所からの脱獄と言うのはほとんどないので心配することはないとは思いつつ、やはり気になってしまう点です。

今回の内覧会はあくまで「建物の内覧会」だったので、警備体制の詳しい説明などはありませんでした。そもそも「ここに電気柵があって…」などの説明はセキュリティ上できないのかもしれませんね。

内覧会では窓の鉄格子や連絡通路などの警備体制が確認でき、刑務官が日々格闘技の鍛錬を積んでいる話も聞けましたが(前回記事参照)、説明を聞く限りはそもそも「脱獄できるような状態の人はいないんじゃないかな…」と言う印象の方が強かったです。

上記の説明のように、東日本成人矯正医療センターには他の刑務所では治療ができないレベルの受刑者が収容されます。実際にどの程度元気のある?受刑者が入るのかは不明ですが、少なくとも私はあまり脱獄の不安と言うのは感じませんでした。

ただ、東日本成人矯正医療センターの隣には現在医療少年院・少年鑑別所を建設中です。

案内図を見ると広いグラウンドなど立派な運動施設が出来るようなので、「専門的な治療が必要」な東日本成人矯正医療センターとは入る受刑者の様相が異なるでしょう。東日本成人矯正医療センターの方は不安を感じませんでしたが、医療少年院・少年鑑別所の方はやや不安が残ります。まだ工事中とのことで詳細は聞けませんでしたが、完成したらまた内覧会などがあるかもしれないので機会があれば話を聞いてみたいなと思いました。

受刑者は施設内を自由に移動できるの?

映画や漫画などで受刑者が中庭で運動をしたり、食堂で食事をとったりするシーンがありますが、基本的に受刑者は個室を出られないそうです。食事も完全に個室内です。

人によっては作業の時間、散歩(リハビリ?)の時間などが設定されているので、そう言う時間がある人はスケジュールに沿って刑務官に連れられて移動するそうですが、自分の意思で自由に部屋の外に出ることは出来ないとの事です。

受刑者は何人くらい入るの?

法務省の「国際法務総合センター(仮称)維持管理・運営事業基本方針(pdf)」によると被収容者数(想定)は580人となっています。

見学会で説明を聞いた際は「部屋数は1フロア約80室×7階建て(=約560室)、ただし備品室なども含むので受刑者が入る個室はもっと少ない」と言う話でした。

後述の求人サイトでは「病床数:445床」と記載があるので実際はもっと少ないのかもしれませんが、だいたい450~500室前後になるのではないでしょうか。結構多いですね。

刑務官はどれくらいいるの?

興味深かったのが「働いているスタッフの半分は医療従事者」と言う話です。
それだけ医療体制が整っているとも言えますし、刑務官が少ない(少なくても大丈夫な環境)とも受け取れます。

正確な人数は聞いていませんが、現在出ている求人情報で医療スタッフが121名との記載があるので、だいたいそれくらいの人数の医療スタッフ、同等人数の刑務官がいるのかなと思います。

この人数が多いのか少ないのかはわかりませんが、重症患者が多いことや個室から出ない前提であることを考えると、妥当な人数なのかもしれません。

内覧会はどうやったら行ける?

私の場合、立川市のホームページで見つけました。
予約などは必要なく、開催日に直接現地に行けばOKです。

また内覧会があるかどうかは分かりませんが、近くにお住まいで不安のある方は、次回開催があれば参加してみることをオススメします。実際に自分の目で見たり質問したりすると、だいぶ不安は解消されます。気になる方は、立川市のホームページや広報をチェックしてみてください!

東日本成人矯正医療センターの内覧会の様子はこちら

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