高速レンタルサーバのエックスサーバにXアクセラレータが追加されて更に高速化されました

私が愛用しているエックスサーバに、新機能「Xアクセラレータ」が登場しました。

エックスサーバは、Xアクセラレータを搭載する前から、mod_pagespeed設定、ブラウザキャッシュ設定、PHP高速化設定(FastCGI、OPcache、APC)が利用できるなど、速度にかなりのこだわりを持っており、それらの設定を出来るだけオフにしたとしても、それでも他のサーバより高速という、有名な高速レンタルサーバです。そこに、新たな「Xアクセラレータ」が登場したことにより、レンタルサーバ界で圧倒的なアドバンテージを得てしまったという話です。

三行でまとめると

  • Xアクセラレータ関係なくエックスサーバは超速い
  • Xアクセラレータはバズった時に効果を発揮する
  • 基本的にはwpXじゃなくてエックスサーバで良いと思う
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エックスサーバはどれだけ高速なのか

実際に、このサイトの記事で実験してみます。

利用するのは、Googleの提供しているモバイル特化のサイト検証サービス「Test My Site」です。速度だけでなく、モバイル最適化がちゃんと行われているかなどを検証してくれるサービスで、通信環境が悪い場合に、どれくらい訪問者が離脱してしまうのかなども推測して教えてくれます。

エックスサーバ test my site

早すぎワロタ。

TestMySiteで3秒まで行くサイトは有りますが、2秒は中々出ない成績です。1秒は見たことありませんが、画像無しjs無しでベタのHTMLだけで構築されているサイトなら出ると思います(意味はありませんが)。

折角なので、Googleのもう一つのサイト検証サービス「PageSpeed Insights」でも測定してみます。

エックスサーバ pagespeed

オールグリーン、問題ありません。

こちらのサービスは速度以外の情報も色々出てきますが、それにしても中々良い成績と言えるでしょう。私は仕事や私用で、ロリポップやheteml、ミニバード、さくらVPS、AWSなど様々なサーバにサイト構築を行っていますが、エックスサーバ以外で、ここまで簡単に好成績を出すのは正直難しいです。AWSやVPSなら可能ですが、手間が段違いになります。レンタルサーバはお手軽なところに価値があるのです。

なぜエックスサーバはこんなにも速いのか

Xアクセラレータが実装されたことにより、エックスサーバの速度が更なる向上を遂げたのは間違いありませんが、それ以前からエックスサーバは、レンタルサーバの中でかなり早いことで有名です。

理由が気になるところですが、その理由は正確には不明です。というのも、どのレンタルサーバも全ての情報を公開しているわけではなく、サーバに使っているパーツのスペックのごく一部しか公開しないからです。また、スペックだけでなく、1台のサーバにどれだけのアカウントを詰め込んでいるかも、当然秘密にされています。

当然ですが、メモリをケチってるとか、1台のサーバに大量のアカウントを詰め込んでいるという環境では、CPUがいかに凄かろうと、HDDの容量が凄かろうと、動作は遅くなります。

ということで、「エックスサーバはなんでこんなに高速に動作するの?」という質問には、「多分、公開されてない部分のスペックが他に比べて良いから」とか、「1台に共存させるアカウントの数が他に比べて少ないから」など、推測で答えるしかないのです。

でも早いから良くない?

Xアクセラレータの効果を検証

同じページを今度はXアクセラレータをオフにして表示してみます。mod_pagespeedも連動するため自動的にオフになります。

あれっ?

オフでも変わらない…。

PHPもJavascript使われており、画像も有り、ある程度の量のテキストもあるということで多少重くなることを覚悟しましたが、Xアクセラレータをオフにしても爆速でした。ある程度私の方で手を入れているためそこそこ早いとは思っていましたが、予想外の結果になりました。

ひょっとしてXアクセラレータ意味ない…?

と思いましたが、エックスサーバ公式より発表されているお知らせを見ると、その意味がわかります。

既に多くのお客様に当サービスの高速性やアクセス耐性をご評価いただいておりますが、
当機能をご利用いただくことで、更なるWebサイトの表示速度向上と、
同時アクセス数の大幅拡張により、最大で10倍以上(※)のサイトパフォーマンスを実現します。

従来の10倍以上のアクセス処理性能!Webサイトの高速化・同時アクセス数の拡張を実現する「Xアクセラレータ」機能提供開始のお知らせ

つまり、同時アクセス数が大したことのない状態であれば、元々高速に動作するサイトはそのまま高速に動作し、何らかの記事がバズったなどでアクセスが集中した際にも、それに耐えられ、且つ速度が出る機能ということのようです。

エックスサーバは元々バズった時の耐性が高く、同時アクセス1000くらいまでは軽く耐えると言われています。そのため、何らかの偶然でバズってしまった際、他のサーバなら落ちてしまうレベルのアクセスが来てもほとんどのケースで耐えきることが出来ます。しかし、耐えきれることと、ストレスなくアクセス出来る速度が出るかは別の問題です。「同時アクセス数の大幅拡張により、最大で10倍以上」と言っているということは、今までは同時アクセスが集中すると重くなっていたのが、Xアクセラレータの効果で速度改善されるようになったということなのでしょう。

エックスサーバをおすすめする理由

Xアクセラレータの効果を検証してみましたが、ハッキリした結果は得られませんでした。しかし、逆にハッキリしたのがXアクセラレータ関係なくエックスサーバは高速動作するということです。

常時高速動作する中、仮にバズった時でもそれに耐えられる機能としてXアクセラレータが実装されたわけですが、このことにより、「負荷が高くなっても高速で動作する可能性が高い」というお墨付きもついたことになります。レンタルサーバではこの「負荷が高くなった時の動作に問題は無いか」を考えるのが難しく、また、その負荷が高くなったタイミングこそヒットのタイミングで重要なため、エックスサーバを使うメリットはかなり大きいと言えるでしょう。

なお、Wordpress専門の方にはwpXというWordpress専用のエックスサーバもありますが、基本的には通常のエックスサーバの方をおすすめします。理由としては、実際に両方使ってみた結果、同じWordpressで構築したサイトに大した速度差が出なかったためです。wpXの方がちょっとだけ高く、サポート内容はエックスサーバの方が上になるので、普通の人はエックスサーバを選んでおいた方が無難だと思います。もちろん、大した差が出ない=速いなので、Wordpressしか使わないと決めている人であればwpXも悪くはないです。