スマホ漫画レンタル3社を実際使って比較レビュー、オススメはRenta!
スマホで漫画のレンタルをする「電子コミックレンタルサービス」の3社を使ってみました。
それぞれ特徴はありますが、純粋に漫画を読みたいならRenta!が一番使いやすいのかなと思います。
まだあまりメジャーではないスマホでの漫画レンタルですが、料金や使い勝手を詳しくレポートしながら比較してみたいと思います。
三行でまとめると
- Renta!は漫画数が多い、漫画が探しやすい、使いやすい
- コミックシーモアは女性向け特化
- GEO漫画は漫画数が少ない、使いにくい、でも安い
紙の漫画をレンタルしたい人はこちら
無料漫画アプリのオススメ記事はこちら
漫画レンタルの種類は「店頭」「宅配」「スマホ」の3種類
まず最初に、漫画を借りて読みたいと思った時、大きく分けて3つの方法があります。「店頭」「宅配」「スマホ」です。
今回は「スマホでの漫画レンタル」に絞ってレビューしますが、それぞれの方法にメリット・デメリットがあるので自分の希望にあった方法を選んでみて下さい。
店頭での漫画レンタル
街にあるツタヤやゲオの店舗に行って、紙の漫画を借りてくる方法です。
自分で足を運び返しに行く手間がある反面、1冊あたりのレンタル金額は一番安いです。
ゲオの「店頭」漫画レンタル体験談はこちら
宅配での漫画レンタル
個人的に愛用しているのが宅配漫画レンタル。紙の漫画を家まで届けてくれるレンタルサービスです。
送料がかかるぶん店頭のレンタルよりお金はかかりますが、漫画を宅急便で家まで送ってくれるので、自分で借りに行く手間、返しに行く手間がなく本当に楽。(返す際も家まで取りに来てくれます)
漫画を探すのもPC・スマホ上でできるので、店頭で借りたい漫画を探しまわらなくて済むと言うメリットもあります。
レンタル期間が長く、家から出ずに大量の漫画を借りれるのでまとめ読みに最適です。
DMMの「宅配」漫画レンタル体験談はこちら
スマホでの漫画レンタル
紙の漫画本ではなく、電子書籍を一定期間閲覧できる方法。
家から出ないのは宅配と一緒ですが、スマホ上でレンタル&閲覧できるので「読みたいと思った瞬間にもう読める」のが一番の利点です。
料金は高めなので、「どうしても今読みたい」「1冊だけ読みたい」時に適しているサービスです。
紙と違って通勤や通学など電車内で読めるのもメリットですね。
今回はこの「スマホでの漫画レンタル」の実際の使い勝手を詳しくレポートしていきます。
スマホでの漫画レンタルはおおむね3社
eBookJapanやKindleなど電子書籍を「買う」サービスは多いですが、「レンタルする」サービスは実はそんなに多くありません。
現在、メジャーな電子コミックレンタルサイトは以下の3つです。
1.電子貸本Renta!
2.コミックシーモア
3.GEOマンガ-電子貸本-
Renta!とコミックシーモアはかなり前から電子コミックレンタルを行っている老舗、GEOマンガは後発組です。
スマホ漫画レンタルの料金比較
まずは一番気になる料金から。
作品によって料金が変わるので、同じ漫画で3社の料金比較をしてみたいと思います。(GEOマンガの取り扱い作品が少ないのでラインナップが偏っていますが、できるだけ3社とも取り扱いがある作品を選びました)
Renta! | シーモア | GEO | |
---|---|---|---|
弱虫ペダル | 300円 | 300円 | なし |
ちはやふる | 400円 | なし | 100円~200円 |
orage | 300円 | 300円 | 100円 |
ギフト± | 100円 | 350円 | 60円 |
僕らはみんな河合荘 | 100円 | 100円 | 100円 |
レンタル期間がRenta!は48時間、コミックシーモアは2泊3日、GEOマンガは15日(閲覧3時間)と異なりますが、レンタル期間が短いから安くなるというものではなく、作品によって価格が変わる事がわかります。
並べてみるとGEOマンガの安さが目立ちますが、GEOマンガは現状若干難アリ…という感じなので今のところあまりオススメできる感じではありません。(詳しくは後述します)
ここからは、3社それぞれの内容と使い勝手を、実際の画面を交えて詳しくレポートしてみます。
電子貸本Renta!
「Renta!」は会員数300万人突破の最大手電子コミックレンタルサービス。
48時間100円からスマホで読める配信漫画レンタルをしています。
漫画の品揃えはかなり豊富で、全ジャンルで116,462冊の配信があります。ラインナップは最近やや女性寄りかなと言う印象。
料金体系は100ポイント=100円で、レンタル料金100円~としていますが実際は300ポイント(300円)のものが多いです。
名前が知られているようなメジャー漫画を読むなら48時間300円がデフォルトなので、だいたい1冊300円を基準に考えておけば良いかと思います。
Renta!の上手な使い方としては、100ポイント(100円)のものを選んで読むこと。
メジャーな漫画は1巻だけ100ポイントになっているパターンが多いですが、現在100ポイント以下で読める漫画は18,796冊もあるので暇つぶし程度に楽しむのであれば何かしら気に入る漫画があるのではないでしょうか。
漫画レンタルサービスがメインのRenta!ですが、実際に使ってみて驚いたのは無料漫画の多さ。
現状、だれでも無料で読める漫画が1,608冊、無料の会員登録をすると読める会員限定無料漫画が676冊で計2,000冊以上と膨大な数があります。
いわゆる「無料漫画配信アプリ」と比べても、他社では無料配信が終わってしまった漫画やマイナーな漫画が配信されており、無料漫画狙いの人にもオススメです。
ランキングを見るとBL(ボーイズラブ)やTL(ティーンズラブ)、男性向け18禁などアダルト系の作品が人気なので、それ狙いのお客さんがメインの客層なのかもしれません。レディコミ系のラインナップも非常に多いです。
スマホ向けサービスという性質上、「食糧人類」や「ゴミ屋敷とトイプードルと私」など広告バナーで良く見る電子コミック向けの話題作品に強く、全巻無料や100ポイントで配信されているのもポイントですね。
基本的には大量の無料漫画を楽しみつつ、たまに100ポイントの話題作を読む、という使い方が一番合っている気がします。
電子貸本Renta!の使い勝手
トップページはジャンル別のボタンやバナーが敷き詰められてて華やか。
ジャンルの細かさがすごいです。スマホで良く見る広告バナーから逆引きできるのは面白いですね。
漫画の閲覧は、縦スクロールと横スクロールが選べます。3社で縦スクロールが選べたのはRenta!だけです。しおり機能などは無し。
反応は早く、重さや動作が遅れることなくスイスイ読めます。
とにかく画面がポップで、検索、特集、ジャンル、ランキングなどがボタン型になっているので使いやすいです。
使っていて「○○はどこにあるのかな」と思う事がなく、ストレスなく操作ができます。
漫画のラインナップ、使い勝手は3社中一番だと思います。
電子貸本Renta!まとめ
料金:1冊100円~(300円が多い印象)
期限:48時間
メリット:無料漫画がとにかく豊富、画面が使いやすい
デメリット:メジャー漫画は300円と高め
コミックシーモア
女性向けしか配信してないのかと思っていたコミックシーモアですが、普通の漫画も配信しています。
配信数は31,741作品。品揃えは女性向け作品中心です。
料金は1pt=1円で、2泊3日で100~300円。
古い漫画は100円が多いですが、現行の人気漫画は300円が多い印象です。
最初ちょっとわかりにくかったのですが、コミックシーモアは
・漫画販売のコミックシーモア
・漫画レンタルのシーモアレンタル
・漫画読み放題のシーモア読み放題
と、レンタルだけでなく販売と読み放題サービスも行っています。
サイトは3つのサービスの総合サイトになっているので、電子書籍販売のコミックシーモアで無料公開されている漫画もシーモアレンタルの方からシームレスに読みに行くことができます。
また、他の2社と違ってキャンペーンが豊富なのも特徴です。
新規登録で50%OFFクーポンや、特定の書籍10%オフなどが豊富に用意されているので、キャンペーンに合わせて利用するとお得に楽しめそうです。
コミックシーモアの使い勝手
トップページとカテゴリ。トップページはゴチャッとして少し見づらい感じがします。
カテゴリに「ハーレクイン」や「グリム童話」があるのが女性を意識しているなと思います。
ジャンル別の冊数でみると少女漫画・少年漫画が弱いのがわかります。
逆にBLコミックやTLコミックの品揃えは圧巻。
無料漫画のコーナーから漫画販売のコミックシーモアへ行けるので、ジャンプ系など男性向け作品はそちらで読むのがオススメです。
漫画はスライドかタップで横スクロールです。
メニューで細かくリーダー設定ができ、目次で各章にジャンプもできます。
スマホ横持ちでの見開き表示にも対応していますが、見開き表示にするとかなり小さくなるのでタブレット族専用かなと思います。
動作はやや重めで、ストレスになるほどではありませんでしたが読み込みで少しタイムラグがありました。
ちょっと気になったのが、左右に余白ができていたり、隣のページがはみだしている所です。
私のスマホは縦長のため機種によるのかもしれませんが、他の電子コミックサービスではこういう表示にはならないので、少し気になりました。
コミックシーモアまとめ
料金:1冊100円~(300円が多い印象)
期限:2泊3日
メリット:キャンペーンが豊富、見開き表示対応
デメリット:女性向け作品が中心
GEOマンガ-電子貸本-
GEOマンガは、最近始まった電子コミックレンタルサービスです。
ゲオ店頭に漫画を借りに行った時に、店頭のPOPで初めて知りました。
GEOマンガを語る上でまず伝えておかないといけないのが、「GEOマンガはゲオ店頭に行かないとレンタルできない」と言う点です。
何を言ってるのかわからないのと思うのですが、GEOマンガはレンタルの手続き自体はスマホでできますが、お金の支払いが店頭でしか行えないため、店舗に足を運ぶ必要があります。(レンタル手続き終了画面を店頭で見せ、レジで支払い)
スマホでレンタルする意味とは…。
家にいながらにしてスマホで漫画が借りれる・読める、というスマホレンタルの利点を根本から台無しにしているようなサービスですが、それでも「紙の漫画を持ちかえらなくて良い(返さなくて良い)」「店頭にない漫画が借りれる」などのメリットは残ります。また、店頭で支払いをするため、他のスマホ漫画レンタルサービスと違いクレジットカードが無くても現金払いできると言うのが他には無い特徴です。
※現在はクレジットカード、キャリア決済(ドコモ、au、ソフトバンク)対応になりました!良かった…。
普段ゲオ店頭での漫画レンタルをよく利用するので期待と共に使ってみましたが、正直言ってまだ実用に耐えられるレベルではないな…と言うのが率直な感想です。
・PCで使えない(スマホのみ対応)
・重い、挙動が不安定(スクロールが勝手に戻ったり)
・漫画の数が壊滅的に少ない
・有名漫画がほとんどない
・漫画が探しずらい
ざっと挙げただけでこれだけ不満点があります。
特に、漫画数が少ないのは致命的で、有名な漫画(特に少年漫画)がほとんどありません。
女性向けや大人向けなど、メジャーな漫画がなくとも何かの方向に特化するのはそれはそれでアリだと思うのですが、ラインナップも統一性がなく謎セレクトです。
また、他2社がPCからも使えるのに対し、PCで使えない(スマホのブラウザのみ)にも関わらず漫画が探しにくい作りになっているのも大問題で、正直このままではサービスを継続するのは難しいのではないかなあと心配になるレベルでした。
ただし、Renta!、コミックシーモアに比べて料金は圧倒的に安いですし、GEOマンガの1冊60円は店頭レンタルの70円を下回ります。
店頭で借りるより安い値段でスマホで読めると言うのは魅力的なので、あとは取り扱い数と使い勝手を頑張って欲しいところです。
GEOマンガの使い勝手
トップページに検索バーがない、と言うのがまず不親切だなあ…と思います。(右上のメニューボタンを開くとメニューの中にあります)
特集も少なく、紹介されている漫画数も少ないです。背景色が暗いので、なおさら寂しい印象になってしまうのでしょうか…。
閲覧はスライドかタップで横スクロールです。
目次で各章に飛べ、しおりも2ヶ所つけられるのでビューワーの使い勝手は良いです。
GEOマンガまとめ
料金:1冊60円~(100円が多い印象)
期限:開封期限15日・閲覧3時間
メリット:現金払いができる、安い
デメリット:店頭まで行く必要がある、漫画の数が少ない
追記:GEOマンガ、サービス終了
やはりというか予想通りというべきか…2018年12月をもってGEOマンガはサービス終了となりました。
ほとんど宣伝もしてなかったので認知度も低かったですし、何より「スマホでレンタルするのに店頭で支払い」のシステムが謎すぎましたね。さよならGEOマンガ…。
電子漫画レンタル3社を比較してオススメは「Renta!」
漫画レンタルで重視されるのは「漫画のラインナップ」「価格」の2点ですが、実際に色々と使ってみると「漫画の探しやすさ」もかなり重要だなと感じました。
漫画を借りて読みたい、と思うケースは人それぞれですが、私の場合は特にお目当ての作品があると言うよりは「何か漫画が読みたいな」と漠然と探すケースが多いです。
その際、話題作や映像化作品が上手にバナーにまとめてあったり、ジャンル分けや検索条件が細かく設定されていると興味のある漫画に多く出会えます。
その点、検索のしやすさや漫画の探しやすさはRenta!が一歩秀でている印象。
ラインナップも充分なので、スマホ漫画レンタルではRenta!を一番オススメしたいと思います。
金額的には店頭漫画レンタルや宅配漫画レンタルに比べどうしても高くなってしまいますが、少し時間が空いた時にスマホでサッと探して漫画が読めるのはやはり便利です。
無料漫画のラインナップには驚かされたので、無料漫画をメインに時々レンタル、という使い方をしてみようかなと思います。
紙の漫画をレンタルしたい人はこちらの料金比較記事もどうぞ!