再開後「CASH」の査定額一覧表、錬金術はまだできるのか?
話題を呼んだ質屋アプリ「CASH」が再開しましたが、査定額が再開前の1/5~1/10と大幅に下がっているようです。どの程度の査定額になるのか、ネットで検索しても実際の査定額があまり出てないので、実際に色々と査定して一覧表にしてみました。
また、実際は安いにも関わらず高い査定額が出る商品を狙った「ヘアゴム錬金術」なども話題を呼びましたが、まだ錬金術はできるのか?穴場の商品があるのか?も調べてみました。
これからCASHを使ってみようと思ってるけど、査定額はいくらくらいなの?と疑問に思っている人は参考にしてみて下さい。
有名ブランド財布の査定額一覧表
まず、目安とするために有名ブランドの財布を査定してみました。
CASHではコンディションの選択に「新品・新品同様」「使用感あり」「傷・汚れあり」の3種類があるのですが、今回は「新品」と「傷あり」の2種類で査定しています。
ブランド | 新品・新品同様 | 汚れ・傷あり |
シャネル | 5400円 | 300円 |
グッチ | 1300円 | 100円 |
ルイヴィトン | 3000円 | 200円 |
プラダ | 2000円 | 100円 |
エルメス | 1500円 | 100円 |
コーチ | 400円 | 100円 |
クリスチャンディオール | 300円 | 100円 |
ボッテガヴェネタ | 2900円 | 200円 |
クリスチャンルブタン | 3500円 | 200円 |
話には聞いていましたが、グッチの新品財布が1300円などふざけた査定額が表示されました。シャネルとヴィトンが高め、流行りのルブタンやボッテガも高めですが、状態が「新品・新品同様」と言う事を考えると相場よりは遙かに安い査定額です。大黒屋なりZOZO USEDに買い取ってもらうか、自分でメルカリに出せばこの数倍の値段はつくと思います。
傷ありに至ってはシャネルでも300円。もはや乾いた笑いしか出てこない査定額です。
他にも色々査定してみた
査定額があまりにひどいので、「さすがにこれなら高額査定が出るだろう」と誰もが思うレベルのものを査定してみました。コンディションはすべて新品・新品同様の設定です。
シュプリームのスニーカー:1000円
モンクレーのダウンコート:5200円
マッキントッシュのトレンチコート:2900円
アランミクリの眼鏡:700円
ディオールオムのジーンズ:2700円
シュプリームのスニーカーが1000円?桁が一つ違うのではないでしょうか???
再開後CASHの取り扱いブランドはどうなった?
再開前(リリース直後)のCASHはどうやらアパレルの最低査定額が500円だったらしく、いわゆる「プチプラ」の服でも最低500円~1000円程度で査定されていたようです。
CASH 実際にやってみたけど、イーハイフンとかLOWLYSとかのプチプラ服も1000円で買い取ってくれるしこれで経営成り立つのか謎。
さっさと集荷依頼もしたけど、これで「やっぱ買い取れません」とかないのか… pic.twitter.com/hmCTfOMETO
— Natsu (@ars12_ntm) June 28, 2017
ローリーズファームなどは新品でもセール時は1000円以下の服もありますし、メルカリやフリーマーケットの相場も数百円でしょうからアパレル古着としては破格すぎた査定額だったと言えます。おかげで16時間半でサービス停止するに至った訳ですが…。
プチプラブランドの服を査定してお金を引き出す人が一気に押し寄せた結果か、再開後のCASHではローリーズファームなど一部のプチプラブランドは消滅しています(apart by lowrys、LEPSIM LOWRYS FARMはあり)。イーハイフンなどはまだ残っていますが、プチプラだけでなくアパレル古着全体の査定額はほぼ10円にまで引き下げられているようです。
cash 再開したって聞いたから試して見たけど開始3分で終了してたし、ナノユニバースの状態良いローファーが10円て。。。cash はもうやらん。。
— Q (@o_raoraora) September 6, 2017
再開後CASHの取り扱いブランドは高級ブランドやデザイナーズブランドが中心となっていますが、ブランドの選び方もいまいち謎です。
例えばスニーカー関係を見るとバンズ、コンバース、オニツカタイガーなどはありますが、ナイキやニューバランスが無くなっているなど、どういう基準で選んでいるのかよくわからないブランド構成となっています(ブランドや査定額は日々変化しているようですが)。
CASHの錬金術ってまだできるの?
CASHのサービス開始時は査定額がかなり高く、ブランド名と商品カテゴリでしか値段を判別していなかったため「ヘアゴム錬金術」としてH&Mのヘアゴム10個199円を1個1000円で売ると言う恐ろしい手口が通用してしまっていました。
再開後のCASHはH&Mがカテゴリから消滅している(H&Mの商品は査定できない)ため、ヘアゴム錬金術は晴れて出来ないシステムになった訳ですが、当時流行ったCASH錬金術としてもう一つ、「付録錬金術」がありました。
これは、雑誌の付録についているブランドのトートバック(エコバック)を、バックとして査定してもらうと言う作戦で、再開前は1000円~数千円の査定額が出ていたようです。
雑誌の付録は有名ブランドが多く、CASHの査定ブランドには残っているため、この錬金術はやろうと思えばまだ出来ることは出来ます。ただし、再開後CASHの査定額は全体的に大きく下がっているため「錬金術」とは言えなくなっています。
【新品状態の査定額】
ステューシートートバック:100円
BEAMSトートバック:500円
APCトートバック:600円
マークバイマークジェイコブストートバック:100円
他にもケイトスペードのポーチなど、新品で家に眠っていれば売れないことはありませんが、わざわざ手間をかけて錬金術をするうまみはまったく無いと言っていいのではないでしょうか。
実際に手元にあるものを査定してみた
最後に、実際に私の手元にあるものをいくつか査定してみました。
グッチの財布。ボロボロなのでさすがに「傷・汚れあり」で査定します。
ドキドキ…。
100円wwww
プラダのトートバック(使用感あり):400円
PORTERのトートバック(使用感あり):300円
ビルケンシュトックのサンダル(使用感あり):200円
グレゴリーのトートバック(新品同様):300円
ワイルドシングスのジャケット(新品同様):100円w
有名ブランド、アウトドアブランドがそこそこマシな値段になるとネットで見たのですが、全然ダメでした。
新CASHもいつまで持つのだろうか?
このような酷い査定額ですが、実際にCASHを覗いてみると連日上限の500万円がいっぱいまで引き出されています(再開後のCASHは一日のCASH全体の支払い額に上限があります)。
現状の査定額でまともにブランド品をCASHに売ろうと思う人はいないでしょう。そう考えると「じゃあ誰がお金を引き出しているのか?」と言う疑問がわきます。
CASHはブランド名と商品カテゴリを選ぶと違う商品の写真でも自動で査定金額を出してしまうシステムなため、例えばiphoneを選んでメロンパンの写真を撮っても、iphoneとしての金額が出て銀行口座に振り込まれてしまいます。
このシステムを悪用されて延々とお金を引き出されてまたサービス終了する未来しか見えないのは私だけでしょうか?せっかく再開したCASHですが、いつまでサービスが持つのか。秒速で減って行く一日の上限額を眺めていると、今から心配しかありません。