スターバックスのコーヒーセミナーに行ってガッカリした話
スターバックスの「コーヒーセミナー」に行ってきました。スタバのコーヒーセミナーは、色々な店舗でコーヒーのいれ方などを学べる「スタバ式コーヒー教室」みたいなものです。
個人のブログなどを読んでみると、わりと絶賛する内容ばかりだったのですが、実際行ってみるとちょっと期待してたのと違ったな、と個人的にはガッカリしたので、そんな意見の人もいるよと言うのを書いてみようと思います。
三行でまとめると
- スタバのコーヒーセミナーの内容
- 勉強目的だとガッカリするかも
- ファン体験イベントとしてならオススメ!
スタバのコーヒーセミナーってなに?
公式HPには下記のように説明があります
スターバックスのコーヒーマスターがお好みのコーヒーの選び方やフードとのペアリングなどコーヒーをもっと身近に感じていただけるようなアイデアやヒントをお伝えする有料のプログラムです。
簡単に言うと「スタバのスタッフさんにコーヒーの入れ方や楽しみ方を教えてもらえるよー」と言うイベント(有料)です。今風に言うと教室と言うよりワークショップですね。
各地のスターバックス店舗で不定期に開催され、基本のコースは「おいしいいれ方編」「フードペアリング編」「エスプレッソ編」「ハンドドリップ編」の4つ。季節によって期間限定のセミナー(夏はアイスコーヒー編など)が追加されます。
4つのセミナーを全て受講すると「カスタマーコーヒーマスター」として認定証が貰えます。
※2018年9月追記
現在は、はじめて受講する人向けに「コーヒーにふれてみよう」と言うミニセミナーが追加されています。
また、スターバックスの中でも貴重なコーヒー豆「スターバックス リザーブ」を取り扱う限定店舗での「カスタムブレンド編」「スペシャルコーヒーセミナー」の2つのセミナーが追加され、セミナーの種類は合計7種類になっています。
スタバのコーヒーセミナーの料金と時間は?
料金は各コース2時間で3,000円です。
最初はぶっちゃけ「高っけえ!」と思いましたが、セミナー中にコーヒーはもちろん、おやつも付き、お土産も貰えます。
お土産についてはあとで詳しく書きますが、全部込みでの価格なので一概に高いとは言えないかもしれません。
※2018年9月追記
追加された「コーヒーにふれてみよう」は1時間1,000円でお土産なし。時間は短いですが料金も安いので参加しやすくなっています。
スターバックス リザーブ店舗での「カスタムブレンド編」は従来のセミナー同様に2時間3,000円ですが、「スペシャルコーヒーセミナー」は2時間4,000円となっています。
スタバコーヒーセミナーの内容は?
流れをばっくり説明すると下記のようになります。
1.ホームページで開催日程を確認、オンラインで申し込み
2.当日、店舗に行く
3.営業中の店舗の客席(大きなテーブル席など)でセミナースタート
4.プリントを渡されての座学と、スタバエプロンをつけての実践の2本立て
5.コーヒーを飲みながら出されたおやつを食べてお土産もらって終了
ガッカリポイント1:いつからガチな教室だと錯覚していた?
ここからは「何故私がスタバのコーヒーセミナーでガッカリしてしまったのか」、そのポイントをレポートしたいと思います。
そもそも私がスタバのコーヒーセミナーに行きたいなと思ったのは、コーヒーが好きで自宅でかなり飲んでいるにもかかわらずコーヒーの入れ方は自己流だったため、一度コーヒーの入れ方をきちんと学んでみたいなと思ったからでした。
世の中にはコーヒー教室的なものが他にもありますが(タリーズやキーコーヒーも開催しています)、もともと好きだったスターバックスがやっているコーヒーセミナーであったこと、スターバックス開催であればプロの技が学べる!と思ったのが参加の理由です。その為、今思えば「コーヒーの入れ方を本格的に学ぶ」と言う意識が強かったのがガッカリに繋がる第一歩だったと思います。
私が行ったのは「ハンドドリップ編」「エスプレッソ編」ですが、両方ともすでに知っている知識が多く「本格的」と言うよりは「入門編」。もっと言えば「体験編」と言う内容でした。
ハンドドリップ編の内容
まずは座学部分。
ドリップの種類やドリッパーの種類の説明が多く、その説明も「一つ穴と三つ穴はどちらがお湯が落ちるのが早いか実験」など、それ必要だったの?的な実験などもあり(口頭で説明すれば良かったのでは…)どうもこちらの「学びたい事」と向こうの「教える事」、その時間配分の割き方にズレがある印象。
実践ではハンドドリップでコーヒーを入れます。家でもハンドドリップでコーヒーを入れる事が多いので、これはしっかり学びたいところ。
ところが、蒸らし時間や注ぎ方の説明はあるものの、「ドリップの仕方によってどのような違いが出るか」などのテクニック的な話は少なく、基本的には説明のあった手順のまま手を動かすサラッとした内容。
「はじめてハンドドリップをする人」には良い内容でしたが、「すでにハンドドリップをしている人が何かを学ぶ」内容ではなかったな、と思います。ドリッパーの説明より、ドリップでの入れ方を重点的にやってほしかった身としてはちょっと残念な結果となりました。
エスプレッソ編の内容
入れ方より飲み比べが中心の内容でした。
自宅にエスプレッソマシンがあり、日によって味がばらついたり、上手く入れられない事も多いのでこちらも入れ方を学ぶ事を期待して行きました。
しかし…よく考えたらスタバのエスプレッソマシンは全自動だった!(忘れてた)
一応、手動のエスプレッソマシンでエスプレッソを抽出する実践はありましたが、圧力や粉の詰め方などの説明はほとんど無く、試しにやってみましょうと言うレベルでメインの内容ではありませんでした。
その代わり、座学では帰りに胃が痛くなるくらい大量の種類のエスプレッソ(全部お店の人が入れたもの)を飲み比べできたので別の意味では大満足でした。
ここでも、全体的に「本格的にコーヒーの入れ方を学ぶ」と言うよりは「どういうものかやってみましょう」と言う雰囲気を感じました。
ガッカリポイント2:これ隣の席で良かったんじゃ…
お店に行ってちょっと驚いたのですが、このセミナーは営業時間中の店舗の、客席の一部で行われます。(特に区切ったりとかは無し)
その為、ひとつ隣の席では一般のお客さんが座ってコーヒーを飲んでいると言う状態。
ものすごくセコい話で申し訳ないのですが、もともとセミナーの料金が少し高いなと思っていた事と、実践の内容が自分の期待ほどではなかった事もあり「これならセミナーの時間にお店に行けば座学の内容は全部聞けちゃうじゃん」と思ってしまいました。
まあ実際にはそんな事はしませんが、他のお客さんもタダで聞けちゃう、と言うのはお金を払って参加した身としてはちょっと残念ポイントではありました。
結論:これはファンミーティングである
以上を総合しての感想なのですが、これは「セミナー」と言うより「ファンミーティング」だなと思いました。色々と書いてしまいましたが、個人的には物足りなかったとは言え、金返せ!とは思いませんでした。
自分があのスタバのエプロンをつけて実際にお店で出されているドリンクメニューを作る体験ができる(あの生クリームのブシューもできます!)のはとてもおもしろい体験でした。
スタバのスタッフさんもとても良い方たちばかりで、セミナー中もたくさんお話できましたし、お店の裏話なんかも聞けたりして楽しかったです。
お土産も非売品、4つのセミナーに参加するとオリジナルの名前入り「認定証」がもらえるなど、グッズの目線からもスタバファンにはたまらないイベントだなと思います。
そもそも私は「勉強したい」と思って行ったのが間違いであって、「スタバファンがスタバを楽しむ(愛でる)」会だと最初から割り切って行けば、とても楽しめるイベントだなと思いました。
と言うか、もともとそういう趣旨の会なんだと思います。(お店の人も、そう言う視点でセミナーを行っている雰囲気を感じました)
お店の人の細やかな心遣いや、店ごとに講習内容を楽しくしようと工夫されている姿には、非常にスターバックスらしいマインドを感じました。
勉強目的の人にはオススメできませんが、ファン体験イベントとしてはオススメ、と言うのが私の「スタバコーヒーセミナー」への感想です。
スタバコーヒーセミナーのお土産
最後になりましたが、スタバコーヒーセミナーでもらったお土産もご紹介。
ハンドドリップ編のお土産↓
コーヒー豆と、コーヒーバンドと言うコーヒー豆の袋を閉じるゴムバンドのようなもの。
一緒に写っているいる緑の冊子はコーヒーパスポートと言って、どのセミナーでも貰えます。
このように飲んだコーヒーのラベルを貼って、感想などを書けるようになっています。
エスプレッソ編のお土産↓
コーヒー豆と小さめのカップ(エスプレッソカップ)。
これに、セミナー中のコーヒー数種類飲み比べ、新作ドリンクの試飲(タイミングによるので無い時もあるかも)、おやつ(スコーンやクッキー、食べきれなかったら持ち帰れます)がついて3,000円。
これを安いと思うか、高いと思うかはあなた次第…!?