ITエンジニア向け、転職サイトの選び方。10回近く転職&人事経験者がオススメする媒体型転職サイト

2017-07-18 2017-10-23

10回近くの転職で、100回以上の面接、1000回以上の書類選考を受けてきました。有名な会社も無名な会社も色々行き過ぎて、会社の名前を聞くと「あ、そこの人事部勝どきにあるよ」とか言えるようになってしまいました。どこの街に行っても転職活動中の記憶がよみがえります。

そんな中、多くの転職サイトを利用してきたわけですが、その中にも「ここは一応登録しておいた方が良い」というものもあれば、「利用価値がよくわからない」といえるようなものもありました。

また、ここ5年くらい私は色々な会社で「採用側」として動く機会が多く、求職側ではなく採用側で転職サービスと関わってきました。

ということで、採用される側としてひたすら転職活動を続けてきた経験と、採用側として色々な転職サービス運営企業と関わってきた経験から、良いことだけでなく悪いこともバッチリと書いて、各転職サイトを批評してみたいと思います。

なお、長くなりすぎるので、この記事では媒体型(エージェントなどが介在せず、求人情報を集めて公開している形式のサービス)の転職サイトのみを紹介しています。エージェント系の転職サービスは後日また記事にします。

各転職サイトの特徴

最初に簡単に各転職サイトの特徴を紹介します。

・安定志向向き[リクナビNEXT]
・大手の掲載が多い[DODA]
・スカウトが沢山届く[@Type]
・応募前にやり取り可能[Green]
・非正規も多く間口が広い[FindJob!]
・IT系は案件数が少なくいまいち[エン転職]

この後それぞれの特徴や、その理由を詳細にお伝えしますが、オススメだけ簡単に知りたいという方は、最後のまとめ(クリックで下まで移動します)だけ見てください。

また、たまに勘違いしている方がいますが「複数の転職サイトに同時掲載するサービス」はありません。たまたま複数の転職サイトで同じ会社の求人を見かけても、それはそれぞれに出稿しているだけです。多くの求人サイトを見れば見る程、選択肢は必ず広がります

リクナビNEXT

早速ですが、各媒体の紹介に入ります。

常連になると割引などがあるようですが、出稿料が結構高いのがリクナビNEXTです。流石リクルート。ということで、財政状況の悪い企業はリクナビNEXTにあまり出稿しません

つまり、応募側からすると「リクナビNEXTに出てる企業は簡単には潰れなそう」という推測が可能になります。と言っても、情勢変化の激しい昨今なので入社する頃には変わってるかもしれず、参考程度。また、IT系の特にベンチャー系はリクナビNEXTをあまり好まないようです。

・安定した会社に行きたい
・極端に先進的で技術技術してる会社はあまり好きでない
・とにかく選択肢を増やしておきたい

という方は、登録しておいてたまに求人を眺めてみても良いと思います。最も有名な転職サイトなので掲載件数は多く、たまに掘り出し物に出会えます(1回それで好条件の内定を取ったこともあります)。

スカウトサービスがあまり良くない(数来ない)ので、消極的なエンジニアの転職には不向きです。積極的にガンガン応募するタイプなら案件数が多いので登録してもいいとは思います。

@Type

キャリアデザインセンターの媒体型求人サイトです。リクナビより出稿料が安く、企業側からすると比較的気軽に出稿出来るサービスです。

スカウトサービスが強力で、他の転職サイトに比べてかなり多くのスカウトが飛んできます。一時期私は、リクナビNEXT、@Type、エン転職、Green、DODA、FindJob!、を同時に利用していましたが、全スカウトの7割程度が@Typeから飛んできていました

ということで、@Typeは「受け身の方」にこそ有用なサービスです。

と言っても、転職サービスのスカウトというのはほとんどが「転職サービス運営側が、企業の出した条件に会う人にスカウトを送る」という仕組みになっているため(採用担当者が直接送るわけではない)、「スカウト=面接確約」とはなりません。「スカウトしつこく送って来てるし、一回会ってやるか」と思って応募したら書類選考落ちになることも割とあります。

とは言え、フィルタリングは行われているため書類通過率はかなり高く、スカウトを活用するなら@Typeが一番のオススメと言えます。

DODA

インテリジェンスの媒体型求人サイトです。大手なのでリクナビに似た傾向がありますが、IT系に関してはDODAの方が「大手が多い」傾向があります。AmazonJapanやマイクロソフトもDODAの常連です。

大手に圧倒的に有利な転職フェア(東京ドームとかでやるやつ)を開催しているのが理由なのではないかと思います。

大手志向であれば登録しておくべきサービスの一つですが、紹介でない一般公募の大手の競争率はかなり高く、通過は容易ではありません。ただ、「送ってみたらなぜか書類通った」みたいなこともあるので、好条件の求人を探している人は登録しておいた方が良いでしょう。

DODAはスカウトや紹介(エージェント)サービスもDODA内で行えるため、いちいち何度も登録しなくて良い点は便利です(リクナビNEXTとリクルートエージェントは全くの別物ですが、DODAは連動してます)。

個人的には、IT系で仕事を探すのであれば、リクナビNEXTよりはDODAに登録しておくべきと考えています。

エン転職

上で紹介した3社に比べ、求人情報数がちょっと少ないのがエン転職です。以前は掘り出しもの求人が多いサイトだったのですが、現在は縮小傾向にあるように見えます。

魅せるデザインになっておらず、良くも悪くも見た目で引っ張られにくいので、冷静に求人を選ぶのに良いとは思います。

ただ、やはり求人件数が少ないので、選択肢を出来る限り増やしたいという人以外には、あまり有用ではないと思います。

Green

IT系に強い求人サイトです。比較的新しいサービスなのでUIも今風。
Greenの良さは、なんといっても「気になる!」機能。求人情報の「気になる!」ボタンを押すと、企業側にそれが通知され、求人に興味を持っている人一覧として並びます。

この段階では「応募はしていないけど、その求人内容には興味がありますよ」という状態ですが、企業側が「会いたい!」(だった気がする)みたいなボタンを押すと、双方のマッチングが完成。この段階で応募すれば、当然書類選考は高確率で通過します。

この機能が一番意識しているのは、多分「求職者の精神的負荷」。書類選考落ちのお祈りメールを貰い続けて心を病んでしまった人もいるかと思いますが、このマッチング機能を先に利用することで、お祈りされそうな企業には応募しないという選択を取ることが出来ます。

また、「応募はしないけど会ってみる」みたいな使い方も出来るので、それ程積極的に転職活動していない人にも便利な機能になっています。

お祈りメールに怯えたくない方、転職活動を自分の市場価値推測に使いたい方などには、Greenは有用と言えるでしょう。

FindJob!

IT系に特化された求人サイトです。意外に掲載件数が多く、かなり幅広い求人情報を取り扱っています。

FindJob!の特徴は「アルバイト~正社員までごちゃまぜ」で掲載しているところです。雇用形態で絞り込みをかけないと、割と「時給○○円~」という求人情報に出くわします。また、時給と月給両方が併記されている求人も多いです。

これまでに紹介した転職サイトの主なターゲットは、プログラマーやデザイナーなど、割と専門技術を既に保持している方になっていますが、FindJob!では「HP運営サポート」とか「HTMLコーダー見習い」とか、ハードルの低い募集も多くなっています。

それに伴ってか、掲載企業は規模の小さい企業が多く、FindJob!でしか見かけないような企業も多くあります。経験豊富でキャリアアップを目指すような方にはいまいちかもしれませんが、「これから異業種に挑戦したい」とか「見習いからエンジニアを目指したい」という方には中々良いサービスだと思います。

また、友人の話ですが、FindJob!経由で応募した際、「正社員は難しいが、契約社員で時給扱いなら採用したい」という交渉を受けたことがあるそうです。これを「条件悪化の問題ある交渉」と見るか「入り口が広く、経験が浅くともチャンスがある」と捉えるかはその人次第でしょう。

媒体型求人サイトのメリット

リクルートエージェントなどに代表されるエージェントサービスは、サービス面で言えば明らかに媒体型サービスより優れています。しかし、媒体型には媒体型の強みがあります。

1つ目は、コストが低いこと。これは掲載企業側のメリットですが、同時に求職者側にとってのメリットにもなります。

エージェントサービスは、採用時に年収の30~75%程度(私の知っている範囲の料率です)の費用を請求します。つまり、500万円の人を雇えば、30%だとしても150万円の費用が発生するということです。企業はそれを覚悟して採用を決めなければならないため、エージェント経由で来た人に対しては、より厳しい目で評価を行います

対して媒体型は、採用ごとの費用は発生しません。何人採用しても費用は同じです。当然、エージェント経由で来た人より甘めに見ます。ギリギリ通るか通らないかくらいの評価であれば、媒体型から応募した人の方が有利になります。

2つ目は、自分のペースで出来ること。

媒体型では他人から応募を強要されることはありません。あっても家族くらいです。スカウトなどが届くサービスもありますが、無視したところで何も起こりません。

しかし、エージェントを利用して担当者を付けた場合、その担当者から応募を急かすような連絡がたびたびやって来ます。それが後押しになって行動できる人もいるでしょうし、転職活動を本気でするならある程度の件数応募しなければならないのは事実です。

ですが、「良いところがあったら転職したい」くらいに考えている人もいれば、「あまり煽られるとやる気がなくなる」という人もいるでしょう。そういう人にとっては、そこまでのサービスは必要なく、自分のペースでやれる媒体型の方が落ち着いて転職活動に集中出来るというのもまた事実です。

まとめ

・安定志向の人はリクナビNEXTかDODA
・大手志向ならDODA必須
・スカウトが欲しいなら@Type
・応募前に採用可否を知りたいならGreen
・経験が浅く非正規まで考慮するならFindJob!

という感じになります。残念ながらエン転職はIT業界ではいまいちな存在になってしまいました。

他にもいくつか利用しましたが、正直今回紹介したサービスのどれかの劣化版です。志向に合わせて今回紹介した媒体型の求人サービスを2.3個、後はエージェント系のサービスを2.3個利用すれば十分です。

なお、個人的なお勧めは@Typeです。理由は単純で、私自身が@Typeのスカウトを利用して大幅給与アップの転職を果たした経験があるからです。なんだかんだ言って、スカウトの書類選考通過率は、自己応募と比較して遥かに高いです。

迷った方はとりあえず@Typeと、大手まで考慮するのであればDODAに登録しておくのがオススメです。

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