在宅勤務に救われたので、良かったことベスト5を発表します

以前、平日休みが最高だったので、良かったことベスト5を発表しますという記事を書きました。その会社はもう退職してしまったのですが、その後入社した会社で、ある時から在宅勤務が導入されました。

その会社も既に退職してしまっているのですが…在宅勤務に関しては、良いところ、悪いところ半々くらいの制度だったと感じています。

というわけで、今回は、在宅勤務の良かったところ、悪かったところについて、実体験から感じたことを書いてみたいと思います。

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第1位 満員電車に乗らなくて済むようになった

在宅勤務のメリットNo.1はこれだと思います。

満員電車は「遅延する」「非常に体力を消耗する」「大きなストレスを受ける」と何一つ良い面がありません。決まった時間に出社しなければならないのに高確率で遅延し、これから仕事を頑張らなければならないのに移動で体力を使い果たし、これから仕事でストレスが溜まるのに会社到着前にストレスが限界突破するわけですから、仕事との相性は最悪としか言いようがありません。

また、満員電車に限らず、移動にかなりの時間がかかるというのは非常に非効率です。会社で「効率化しろ!」とか言われながら出社を強制されていると2重に腹が立ちます。

在宅勤務はこれらの苦痛を全て取り除いてくれました。

今は「満員電車は仕事をする道具を輸送するもの」だと感じます。

私は、満員電車通勤を辞めて、初めて人間になれたのだ。

第2位 心が荒まなくなった

家で一人で仕事をしていると、誰とも話せないので気持ちが落ちていく…というのもよく聞く話ですが、私の場合はむしろ真逆でした。

会社の風土や状況にもよりますが、私の場合は出社するとまず会社の愚痴(営業のせいで給料が上がらないとか、あいつは仕事が出来ないのに出世してるとか…)が多方面から飛んでくるという立場にあったため、出社=即ストレス環境という状況でした。

会社の愚痴というのは事実が多く、否定も出来なければ適当に収めることも難しく、自分も含め段々と盛り上がって憎悪が増幅されてしまうような状況にありました。しかし、愚痴というのは意外にチャットでは盛り上がらないもので、在宅勤務が導入され、対象となる社員が多くなるにつれ愚痴で心が荒むような環境は緩和。心の平穏を手に入れることが出来るようになりました。

ただ、愚痴すら無い環境はやがて会社への興味自体も失わせるようで、愚痴だけでなく前向きな話も無くなっていき、結果的には活気がなくなってしまったように思えます。私は気になりませんでしたが、情熱を失って辞めてしまった人も何人かいたようです。

第3位 合間合間に家事が出来るようになった

在宅勤務の場合、仕事の合間にコンビニに行く感覚でスーパーに行くことも可能です。

休憩がてらスーパーへ、夕食の材料を買ってきて軽く仕込み作業といった感じで、隙間時間を使って家事が出来るようになりました。

食事の支度や洗濯は待ち時間が多いため、作業そのものの時間が短かったとしても、会社から帰ってからでは間に合わないことが多々あります。在宅勤務であればそういった作業を合間合間に入れることが出来るため、効率的に家事を行うことが出来ます。

大したことではないと思う人もいるかもしれませんが、午前中に「洗濯機を回す→乾いたら干す」だけで日光が出ている間に洗濯物を干すことが出来ますが、会社から帰宅後ではこれは不可能です。また、時間のかかる煮物や出汁取りなどを会社から帰ってから行ったのであれば、その日には食べられません。

「全員決まった時間に出社」というのが、個々の生活においては非常に非効率だということを感じさせられました。

第4位 肩こりが軽くなった

会社で仕事をしている時は肩や首が痛くて痛くて仕方なかったのですが、在宅勤務に切り替えてからは、合間合間に適度にストレッチを行ったり、場合によっては軽く散歩に行くなどするようになったことで、大分肩こりや首の痛みが軽減しました

デスクワークは運動不足に陥りがちですが、社内で突然立ち上がってストレッチを始めたり、床に横になって腰をひねったりするわけにもいきません。会社というのは座り続けることが義務のようなところもあるため、運動不足だけでなく、同じ姿勢でい続けることになってしまいがちです。

ただ、自宅から一歩も出ずに一日を過ごすことも出来てしまうので、諸刃の剣だと思います。

第5位 会社と距離を取ることが出来るようになった

在宅勤務は会社とのつながりを徹底的に薄めます

これが良いか悪いかは別の話ですが、私は在宅勤務を続けることによって、意識の独立がより強まったように感じました。

出社しないということは、人柄やゴマすりなどで評価を得ることが出来なくなるということです。上司と飲みに行ってれば大体良い評価、早く帰ると悪い評価のような会社にいたこともありますが、それが自分にとって得だと思う人はともかく、仕事で評価されたいと思う人にとっては不利な仕組みです。

在宅勤務ではそういった雰囲気評価やナアナア評価を等しく受けられなくなるため、ある意味公平な仕組みになります。成果物を見せて示すしかなくなるので、見せ方の上手さ下手さは関係してきますが、仕事と全く関係ないところで評価されるわけではないので、正当と言えるでしょう。

ということで、各自が自分の成果を成果物でアピールするようになるのですが、しばらくやっていると「これは事業主が取引先に対してやっていることと似ているのでは?」ということに気づきます。会社補助有りで社会保険に入れるとか会社員の有利な待遇は残りますが、気持ちが会社の一員ではなく独立した事業主に近づいていきます

これにはメリットもデメリットもありますが、気持ちが会社から独立することで、会社との交渉が行えるようになったり、より評価されるための成果物を出せるようになったりと、ある種の成長を果たすことに繋がります。悪い環境なら退職の選択が取りやすく、良い環境なら更なる待遇の向上のための行動が取りやすくなります。

ということで、会社と適切な距離を取ることが出来るようになり、個人的には得るものがあったと思っています。結局その会社は辞めちゃったけど。

まとめ

良かったこととして挙げた内容を見直すと、「生活が効率的になる」「会社の人付きあいが減る」「身体や心を痛め付ける要因が減る」というのが、私にとって良い点となったようです。

私は、「仕事は仕事、個人は個人」だと考えているため、会社での人付き合いは適度で良いと考えていますが、会社に家庭やサークル的な要素を求めている人には全く向かない制度だと言えるでしょう。

また、「在宅勤務にデメリットは無いのか」と言われれば、間違いなく「デメリットも多々ある制度」だと言えます。今回は良いこと探しの回なので特に紹介しませんが、また機会があったら、デメリットについても書いてみたいと思います。