UR賃貸住宅の順番待ち・予約方法を解説!UR営業センターに行ってきた
初期費用が安く、部屋を出る際の敷金償却ルールもハッキリしている、UR賃貸で部屋探しを始めました。
礼金・更新料・仲介手数料・保証人ナシ、と4拍子揃ってお得なUR賃貸住宅ですが、インターネットでUR賃貸のサイトを見ても、驚くほど空きがありません。予約ルールもわからなければ、順番待ちが出来るのかどうかも不明。
ということで、東京駅近くにある、UR八重洲営業センターに行ってきました。
UR八重洲営業センターを選んだ理由は「全てのUR営業センターの中で一番大きそうだから」というものだったのですが、行ってみたら良くも悪くも色々なことがわかってしまい、結論として(私にとっては)UR八重洲営業センターを選んだのは失敗、だったこともわかりました。
今日は、その失敗談も含め、URの仕組みや、順番待ち・予約の方法、民間と比べてどうなのかなど、URの気になるであろうポイントを紹介・解説します。
UR賃貸住宅に入居するには、まずはUR営業センター
UR賃貸住宅へ入居したい場合、まずはインターネットでUR賃貸住宅公式サイトを見る人が多いと思います。
しかし、その作業にはほとんど意味がありません。なぜなら、インターネット上で募集の出ている物件はUR営業センターで予約・順番待ち(後述)が行われていない物件に限られるからです。良い物件、良い部屋ほどインターネット上には出てこないということです。
UR賃貸を借りるための最初のステップは、UR営業センターに行くことです。どんな住宅に住みたいか、どんな物件があるかわからない状態でもいいので、まずはUR営業センターへ行ってみることをオススメします。最寄りのUR営業センターはこちらから探せます。
後ほど詳しく説明しますが、良く分からない状態で公式サイトを見ているより、UR営業センターに直接足を運ぶことでこんなメリットがあります。
・希望に合ったUR賃貸物件を探してくれる
・全物件が載っているパンフレットがもらえる
・順番待ちの予約ができる(最重要)
・希望のUR賃貸物件の個別資料がもらえる(部屋情報など)
それぞれについて説明します。
希望に合ったUR賃貸物件を探してくれる
公式サイトを見た人はご存じだと思いますが、UR賃貸住宅は東京都だけでも相当な数があります。そのため、インターネットを使って、自分で位置関係を把握しながら家賃と広さを照らし合わせて希望に合うUR物件を探すにはかなりの時間がかかります。UR営業センターでは自分の希望の条件(家賃、広さ、会社からの距離など)を伝えるだけで条件にあったUR物件を挙げてくれるので、まずは条件にあったUR物件をピックアップする手間が省けます。
ここでのUR営業センターのメリットは、単に探す手間が省けるだけでなく、現地の情報があることです。UR物件にはハイクオリティなタワーマンションもあれば、正直これはちょっと…と思うような古い物件もあります。そして、公式サイトではほとんどの物件に室内写真がありません。そのため、借り手側からは、その物件がどの程度のクオリティなのか判別できないと言う欠点があります。
UR営業センターでは現地についての知識も豊富なので、例えば同じ駅に複数UR住宅がある場合でも「ここは綺麗だけどここは団地っぽい」などインターネット上にない情報を教えてもらえます。これは大きなメリットです。
また、インターネット上では現在空室がある部屋の情報しか見られませんが、UR営業センターでは現在埋まっている部屋も含めて希望に合うUR物件を探してくれます。そのため今は空いてないけれど条件に合う物件を探す事ができ、「順番待ち」をすることができます。
全物件が載っているパンフレットがもらえる
希望のエリアや物件がピンポイントに決まっていなくても、UR営業センターに行った方がいい理由のひとつがこのパンフレットです。今回は東京23区版をもらいましたが、このパンフレットに23区のUR物件がカタログのように網羅されています。
冒頭に東京23区UR物件の地図があり、UR物件の位置関係が把握できます。まずはどこにどんなUR物件があるかをばっくり把握したい、と言う人にもオススメの資料です。路線別の一覧もついているので通勤経路から物件を探すのにも便利。
そして重要な情報が各UR物件の戸数です。間取り別に戸数が掲載されているので今は空いていなくても、ある程度の空き予定や倍率を予想することができ、順番待ちをする際の重要な材料になります。同じエリアのUR物件でも戸数が20と200では倍率が大きく変わるので、戸数情報は入居に際してかなり大きなファクターだと思います。
順番待ちの予約ができる(最重要)
希望のUR物件がある程度絞れた場合、UR営業センターでは順番待ちの手続きをすることができます。「情報提供サービス」と言う名前ですが、希望の物件を第二希望まで挙げることができ、空きが出た場合に連絡がもらえます。
期限は1ヶ月ですが、延長したければ電話1本で延長ができます。
別のUR物件への変更や、部屋の指定なども電話でできます。
UR賃貸物件の順番待ちは、当然申し込んだ順になります。自分が希望しているUR物件に現在どれだけ順番待ちの人がいるか気になる所ですが、それは教えられないと言う事でした。ただやんわりと「ここは難しい」「ここは待ってれば大丈夫だと思いますよ」と言うアドバイスはもらえるので、倍率が高すぎて難しい所は相談すれば避ける事が出来るかなと言う印象です。
順番待ちで連絡が貰えた場合、UR営業センターへ行き仮申し込み→内見→本申し込みとなります。内見前の仮申し込みが面倒ですが、これだけでしばらく部屋を抑えてもらえる上、内見して気に入らなかったら契約しなくてもOKなので、民間の不動産屋より良心的です。
希望のUR賃貸物件の個別資料がもらえる
UR賃貸物件の順番待ちをした場合、そのUR物件の詳細資料をもらうことができます。
この詳細資料には、そのUR物件全体の情報と個別の間取り情報が載っています。例えば私は2LDKの間取りで希望を出しましたが、このUR物件の全2LDKの間取り図がもらえます。部屋はAタイプ、Bタイプなどタイプ分けされており、空きが出ると「このUR物件のBタイプが空きました」といった感じで連絡が来ます。
順番待ちをする際は部屋タイプの指定もできるので、家に帰ってゆっくり間取りを見てから「AタイプとBタイプなら連絡が欲しいけどCタイプなら連絡はいらない」など、さらに絞って希望を出すことができます。
一点、帰ってから気づいたのですが、この資料には家賃の記載がありません。おそらく部屋タイプ別の家賃表を言うのは別にあると思うので、それももらってくれば良かったと後悔。もしこれから資料を貰う人がいたら、家賃表もリクエストしてみて下さい。
UR賃貸物件における順番待ちの裏技
冒頭で「UR八重洲営業センターを選んだのは失敗」と言いましたが、その理由はUR営業センターの仕組みにあります。
UR物件はその地域のUR営業センターが管理しています。つまり渋谷のUR物件は渋谷の営業所が、新宿のUR物件は新宿の営業所が空き情報を持っています。UR営業センター同士は連携はしているため最終的に他の営業センターにも共有されますが、タイムラグがあるため管轄の営業センターしか空き情報を持っていない、と言うケースが多くあります。
実際、UR八重洲営業センターで池袋のUR物件を見てもらった際に「八重洲では空きがなくても池袋のUR営業センターには空きがあるかもしれない」と言われました。私の場合はすでに住みたいエリアが決まっていたので、最初からそちらのUR営業センターに行くべきでした。
住みたいエリアがまだ決まっていない場合はどこのUR営業センターに行っても問題ありませんが、もしすでに住みたいエリアが決まっている場合、狙ったエリアのUR営業センターに行くことが大切です。渋谷に住みたいなら渋谷の営業センターへ、新宿に住みたいなら新宿の営業センターに行けば、他の営業センターに空き情報が行く前に、有利に順番待ちが出来るということです。
まずは(希望の居住地に近い場所にある)UR営業センターに行こう!
最後にUR営業センターに実際行った際の印象について語りたいと思います。私が行ったのはUR八重洲営業センター。
想像と違い、店内は不動産屋、銀行、携帯ショップのような明るく広々とした雰囲気。
URと言う事で勝手に役所のようなイメージをしていたので行く前はちょっと憂鬱だったのですが、スタッフもニコニコと明るく、物腰が柔らかでかなり丁寧に対応してくれます。
行くまでは「面倒」「暗そう」と勝手にネガティブなイメージを持っていたのですが、実際に行ってみるとインターネットではわからない現地情報やアドバイスなどがもらえ「もっと早く行けば良かった!」と思いました。
UR賃貸住宅に興味のある人は、まずはUR営業センターへ足を運んでみて、何でも相談してみることをオススメします!