UR賃貸の条件は無職・収入ゼロでもオッケー!ただし条件はアリ。
都内のUR賃貸に引っ越しました。
UR住宅と言うと昭和の「団地」のようなイメージがあり、「低収入」の人が住むようなイメージがありますが、実際にUR住宅に賃貸契約してみると、かなりイメージと違いました。
知らなかった事実もたくさんあったので、何回かに分けてUR賃貸の「現状」を情報共有したいと思います。
今回はその中でも、UR賃貸は無職・収入ゼロでも借りれる?にスポットを当てて、レポートします。
UR賃貸は、無職・収入ゼロでも入居可能
結論から言うと、無職・収入ゼロでもUR賃貸は入居できます。
URのホームページにもあるように、基本的にUR賃貸に入居するには一定の条件を満たす必要があり、「申込者本人の平均月収額が基準月収額以上ある方」となっています。
基準月収って具体的にどれくらい?と言うと「82,500円未満の場合、家賃額の4倍」です。
つまり、家賃6万円のUR賃貸に住むには月24万円の収入が必要。さらに前年分の源泉徴収票や本年度の課税証明書など、収入を証明するものが必要です。自己申告のみでは認められません。
そもそも月24万円の月収があれば6万円のUR賃貸に住まない気もしますが…なかなか厳しい収入基準です。
なお、一人暮らしを例に家賃6万円を挙げましたが、62,500円~20万円未満であれば、収入基準は固定で25万円です。ファミリー層で普通のサラリーマン世帯であれば難しくない額なのかなと思います。
無職・収入ゼロでもUR賃貸が借りれる条件とは
あれ?収入ゼロでもいいんじゃないの?話が違うじゃん!
と、思う所ですが、この収入基準には例外があります。
例外の条件をクリアすれば、前述の月収上限を満たす必要はなく、無職・収入ゼロでもUR賃貸が借りられます。
その条件とは以下の二つ。
- 1.家賃の1年分を先払いすること
- 2.家賃の100倍(!)の貯金があること
それぞれについて説明していきます。
家賃の1年分を先払いする
我が家は収入はありますが、フリーランスで会社勤めをしておらず、源泉徴収票が出せなかったのでこれを選びました。
ちなみに、前年までは普通に会社勤めしていたので前年の源泉徴収票自体は出せたのですが、前年の源泉徴収票を提出する場合、現在もその会社に在籍していることが条件だそうです。
なので、源泉徴収票だけあってもダメ。現在会社に勤めていない人がUR賃貸に入居する場合は、消去法的に例外条件のどちらかをクリアする必要があります。
で、実際に払う金額ですが、家賃の1年分前払いと言っても、実際に支払う額は単純に家賃の12倍ではありません。
UR賃貸は礼金・更新料・仲介手数料などは不要ですが、敷金は普通に2ヶ月分かかります。
なので、契約時に前払いする金額は家賃1年分+敷金2ヶ月分+日割り家賃分で14ヶ月分プラスアルファになります。
家賃6万円であれば85万円くらいでしょうか。なかなか厳しい条件ですが、あくまで払うべき家賃の先払いで、一度払ってしまえば1年間は家賃を払わなくて済む訳ですがから、単に払うか後で払うかの違いだけとも言えます。
先払いの方法ですが、私はUR賃貸を契約するURセンターで払込票を作ってもらい、近くの銀行で振り込みました。
家賃の100倍の貯金を証明する
これはかなり度肝を抜かれた条件と言うか、なんともエグいなと思ったのですが、家賃の100倍の貯金があれば無職・収入ゼロでも入居OKです。
貯金の証明は金融機関(銀行など)の残高証明書を提出するそうです。
6万円であれば貯金600万円が必要。
貯金600万円ある人が家賃6万円の部屋に住むか!?という疑問は残りますが、定年退職後の年配の入居者などを想定した例外条件なのかもしれません。
UR賃貸は、貯金があれば誰でも住める
私はフリーランスと言う立場だったので例外条件で入居しましたが、同じように会社に勤めていない自由業の人や、専業投資家など「ある程度貯蓄はあるが、会社に勤めていない」人には良い制度だなと思いました。現在の属性(職業や、何をしている人か)などはまったく関係なく入居できるのは気が楽です。漫画家や同人作家、専業アフィリエイターの人なんかにも良いですね。UR賃貸は保証人も不要なので、天涯孤独な人もウエルカムです。
貯金もゼロの人は無理なので、その場合は誰かから14ヶ月分の家賃を借りるなりするしかないですが、逆に貯金さえあれば誰でも入所できると言うメリットがあります。
フリーランス、自由業で引っ越しを考えている人は、検討してみてはいかがでしょうか?