長岡花火大会、混雑回避の攻略法4つ!指定席の選び方・会場離脱のポイントとは?
日本三大花火大会の「長岡まつり大花火大会」は花火の規模も大きい分、混雑具合もものすごいです。
今回、JTBのツアーで初めて参加してきましたが、JTBの添乗員さんから混雑回避のポイント、攻略法などを色々と聞けたのが大きな収穫でした。
私は事前に色々と対策を聞いておいたおかげで、花火大会会場から帰りの新幹線までほとんど混雑に巻き込まれずに済みましたが、知らなかったら大混雑に巻き込まれるところでした。
旅行の計画を立てる時点から、当日の途中離脱タイミングまで、これから長岡花火大会に参加する人へのポイントを、情報共有したいと思います。
長岡花火大会はどのタイミング・場所が一番混む?
長岡花火大会が混雑するのは花火会場ではありません。一番混むのは帰り道です。
会場自体はほとんどが指定席なので、行きは余程ギリギリでない限り、混み過ぎて歩けないと言う事もありません。ただし、帰り道は違います。花火大会が終わったタイミングで、一斉に全員が会場出口へと詰めかけます。
長岡花火大会は、2日間で100万人、1日あたり50万人の人が観覧しています。この全ての人数が会場にいる訳ではありませんが、それに近い人数が一斉に移動するので、ものすごい混雑と渋滞が起きます。
車やバス移動のため駐車場へ行く人もいますが、多くの人は最寄駅である長岡駅を目指します。そのため、花火大会会場から長岡駅への道、長岡駅周辺(ホームに人が入りきらず外まで列が伸びるため)も非常に混雑します。帰りの新幹線では、JTBの添乗員さんいわく「朝の山手線くらいの混雑」は覚悟した方が良いと言う話でした。
つまり、長岡花火大会で一番混むタイミングは「花火大会終了直後」、一番混む場所は「会場から長岡駅の間(詳細は後述)」となります。まずはこのポイントを押さえておきましょう。
攻略ポイント1:観覧席は右岸を選ぶ!
長岡花火大会にはたくさんの種類の観覧席があります。どこが一番見やすいかだけで選びがちですが、一番重要なのは右岸を選ぶことです。
この図のように、長岡花火大会は川を挟んで右岸と左岸に観覧席が配置されています。ここで注目したいのが、観覧席の上下にある橋です。「大手大橋」と「長生橋」、この二つの橋が右岸と左岸の連絡通路になります。長岡駅はこの図の右方向にあるため、左岸にいる人は長岡駅には行く際には必ずこの橋を通ります。
もうひとつ注目したいのが、橋の通行止めです。
長岡花火大会は21:30頃まで行われますが、長生橋は20:45まで、大手大橋は22:00まで通行止めです。混む前に早めに会場を出て長岡駅に向かおうとしても、左岸の人は橋が通れないため移動できません。
左岸の人は20:45以前には長岡駅方面に移動する事ができないため、結果的に橋の通行止めが解除される20:45以降に帰る人が集中します。橋での渋滞が起きるため、移動にも時間がかかります。左岸の人は右岸に移動するだけで、かなりのタイムロスをすることになります。
長岡花火大会では帰りの混雑を見越してプログラムを最後まで見ずに帰る人が結構います。終了に近づくにつれてどんどん帰る人が増えるため、同じ時間に席を立つとしても最初から右岸の観覧席を選んでおくことでかなりリードすることができます。
攻略ポイント2:帰りは会場出口付近でスタンバイする
長岡花火大会の混雑ポイントは2つ。「会場出口」と「長岡駅前大通り」(地図で黄色く囲った部分)です。
まずは会場出口付近。観覧席にいるこれだけ多くの人が、花火終了と同時に一斉に会場出口の細い通路を通るので、配置図を見るだけでも混雑は容易に想像できます。JTBの添乗員さんも、ここは要注意ポイントと言っていました。
添乗員さん直伝の攻略方法は、プログラム終了の少し前に席を離れて会場出口付近でスタンバイしておくこと。オススメの場所は上の図の青枠で囲った部分。ここはベンチ席の後ろで高台になっています。
花火会場に入った際に、このあたりで良さそうなポイントを見つけておいて、終了間際に目を付けたポイントで観覧、終了と同時にすぐに出口から外に出られるようにしとくと良いですよとのこと。これだけで混雑への巻き込まれ具合が大分違うそうです。
私は結局プログラム終了前に会場を出てしまったのでこのテクニックは利用しなかったのですが、現地で聞いたプロの攻略情報として紹介しておきたいと思います。
攻略ポイント3:プログラムは最後まで見ない!
長岡駅前の混雑回避方法は、結局どれだけ早く長岡駅前に着けるかにかかっています。それにはやはり、早めに会場を出る=プログラムの最後を犠牲にする必要があります。
どうしてもプログラムの最後まで見たい!と言う人はそれなりの覚悟が必要です。混雑は諦めて受け入れましょう。
最後まで見られなくてもいいから、渋滞に巻き込まれたくない!と言う人はできるだけ早く会場を離れるのが正解です。ただ、どの花火を見るべきで、どの花火は見なくても大丈夫なのかというのは、初めて参加する人にとっては判断が難しい所です。
私も今回初めて長岡花火大会に参加しましたが、途中まで見た個人的な感想と添乗員さんの意見を総合すると、「これだけは見た方がいい」と言う花火は下の赤枠で囲った部分かなと思います。
絶対に見ておきたいのは長岡花火大会の代名詞でもある「フェニックス」、「正三尺玉」。他にもたくさんの花火が上がりますが「故郷はひとつ」「この空の花」などプログラムに名前がついているものは他とは一線を画すという印象でした。
花火だけでなく、プログラム終了後は花火師さんたちにお礼の気持ちを伝えようとお客さん全員で携帯のライトを灯す時間などがあります。最後まで見ない人は、この辺のパフォーマンスも諦めることになります。
では、具体的にどれくらいのタイミングで離脱すれば、混雑に巻き込まれないのでしょうか?
詳しくはツアーレポートの方に記載しましたが、私は最後の正三尺玉は諦めて20:55に花火会場を離脱し、21:20には長岡駅前に到着しました。電車に乗るまでに長岡駅前で5分ほど並びましたが、それ以外に混雑や行列はほぼ無く、普通のスピードで歩いて長岡駅前に到着、そのままスムーズに新幹線に乗れました。
かなり早足で駅に向かったのと、たまたまタイミングが良かった事もあるとは思いますが、21時前の離脱で混雑は回避できたので、今後長岡花火大会に行く人は会場離脱タイミングの参考にしてみてください。
攻略ポイント4:最後まで楽しみたいなら長岡に宿泊!
プログラムは最後まで見たい、でも混雑は嫌、と言う人は長岡に宿泊するしかありません。
長岡駅前が混雑するのは、それだけ長岡駅から電車に乗って帰る人が多いからです。駅前には新幹線・在来線に乗る長蛇の列が形成されます。
長岡駅周辺に宿泊すれば、長岡駅前の混雑には加わらずに済みます。ある意味一番の攻略法です。ただ、個人で長岡駅周辺のホテルを手配するのはかなり困難です。
私が参加したJTBのツアーには長岡駅のホテルに宿泊するプランもあったので、旅行会社のツアーで長岡駅に宿泊できるものを選ぶと良いと思います。
JTBツアーに参加してみて分かったメリットとデメリットはこちら
攻略ポイントを押さえれば、長岡花火は怖くない
毎年混雑する長岡花火大会ですが、上記のポイントを押さえれば長時間の列に並ぶ事もなくスムーズに楽しむことができます。
これから長岡花火に行こうと思っている人は、多少高くてもまずは長岡駅周辺で宿の手配ができるツアーを探しましょう。私も来年は、長岡駅周辺のホテル+右岸の観覧席がセットになっているプランを選んで、最後までプログラムを楽しもうと思います。