太っている人は太りやすい?太りやすい体質の仕組みと痩せやすい体質の作り方

「自分は太りやすい体質だから…」よく聞く話ですが、本当に太りやすい体質はあるのでしょうか?

「単に運動してないだけ」「食べ過ぎなだけ」「いや、痩せてる人にはわからない、何やっても太る人はいる」など、様々な意見がありますが、先日パーソナルジム「FiNC Fit」のトレーナーの方に、面白いことを教えてもらいました。

トレーナー:「脂肪が多い状態だと、脂肪が付きやすくなります」

?????
太ってる人は更に太りやすいということ?

今回は、こんな疑問に答えてくれたFiNC Fitで無料カウンセリング&無料トレーニング体験をしてきたので、「太りやすいとはどういう状態なのか」「痩せるにはどうしたら良いのか」など、色々教わってきたことをレポートしたいと思います。

※パーソナルジム「FiNC Fit」は2020年6月30日に閉店しました。こちらの記事は記録として残しておきますが、パーソナルジムをお探しの方は下記にパーソナルジム関連の記事をまとめましたので、そちらをご参照ください!

当サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています。記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部が当サイトに還元されることがあります。

FiNC Fitのカウンセリング

FiNC Fitで最初に行われるのはカウンセリングです。どういったことを目的としてジムを検討しているのか、今の身体の状況はどうなのか、普段の生活習慣は?など、様々なことを聞かれます。

finc無料カウンセリング

私の希望は筋肉をつけること。しっかり筋肉をつけて、その上でしっかり脂肪を落とし、最終的にはフィジーク(ボディビルの痩せマッチョ版みたいなもの)の選手のような身体になりたいことを伝えました。

すると「○○さんは、ちょっと体脂肪率が高いですね。これだと脂肪が付きやすい状態になってしまうので、まずは体脂肪率を落としましょう。この状態だと筋肉も付きにくくなります」との回答。

体脂肪率が高いと脂肪が付きやすい?筋肉も付きにくい?

私の知識では「筋肉をつける時は沢山食べる、脂肪は少々付いても後で落とすからOK」というもので、「太りやすい状況=太っている状況」というのは初耳でした。

話を聞いて行くと、どうやらインスリンの働きに、この理由が隠されているとのことです。

太っている人は太りやすい

インスリンにはいくつかの働きがあります。

今回は「太りやすい」の説明なので関係のある働きに絞りますが、インスリンは「筋肉を付ける(タンパク質の合成を促進する)」働きと、「脂肪を付ける(脂肪の合成を促進する)」働きを持っています。他にも、脂肪が分解されるのを抑制する働きなどが有るため、糖質制限ダイエットなどでは「インスリンが出るから太る、インスリンはダイエットの天敵」のような扱いを受けています。

しかし、インスリンには「筋肉を付ける」働きもあります。筋肉が付けば代謝が上がってカロリー消費量アップ、つまり、痩せやすくなるはずです。それならばインスリンを上手く「筋肉を付ける」働きの方で使ってあげれば…というのが今回の「太っている人は太りやすい」の話のポイントです。

太りやすい理由

インスリンは筋肉、脂肪をそれぞれ育てる働きを持っていますが、「太っている人ほど、脂肪に対する優先度が上がり、筋肉に対する優先度が下がってしまう」という特性も持っています。太っている人程脂肪が付きやすく、筋肉が付きにくいということです。

一般的に、筋肉をつける時は「少々太っても良いから思いきり食べて、身体に栄養をガッツリ与えてあげるべき」と言われていますが、「太っても良い」と言っても、際限なく太って良いというわけではありません。ボディビルダーなど筋肉の専門家達の多くは「大会出場時に5%まで落とした体脂肪率を、思いきり食べて12%まで増やした」といった感じで、「一般的に言えば痩せている」程度に戻しているだけです。あとで落とすのが大変になってしまうからというのもありますが、一定以上太ってしまうと、筋肉もつきにくくなるからです。

POINTインスリンは筋肉も脂肪もつける働きがある
ただし、太っている人は筋肉をつける < 脂肪をつける働きになる
そのため、体脂肪率が高いと脂肪が付きやすい

私自身、体脂肪率20%を超えるくらい(男性の場合)から更に脂肪を付けてしまうと、筋肉が付きにくくなってしまうという経験を持っています。体質によると思いますが、インスリン反応を筋肉優先に持っていくためには、増量期でも体脂肪率20%程度を目安として、それ以上は増やさないように調整した方が良いのではないかと思います。

太りやすい体質を改善し・痩せやすい体質を手に入れるために必要なこと

上述したように、太りやすい人とは太っている人の事です。ではどうするか。痩せるしかありません

「痩せやすい身体を作るためにはどうするか」「痩せるしかありません」まるで禅問答のような話ですが、これを受け入れることで一歩前進します。

私は「今日は沢山食べたけど筋肉付ける日だから大丈夫」とか、「体質的にちょっと太りやすいから」などの誤魔化しを日々行ってきましたが、「筋肉つかないのは太ってるから」「痩せにくいのは太ってるから」という事実を知ってしまった以上、もうその言い訳は出来ません。筋肉を付けるために痩せるのです。痩せやすい身体を作るために痩せるのです。

ということで、そのやり方も教わって来ました。

一瞬だけ頑張っても痩せない

FiNC Fitの理念は「1週間168時間中の2時間(トレーニング時間)ではなく、168時間(トレーニングしてない時間)を変える」です。日常でいかに上手にカロリーを摂り、いかに上手にカロリーを消費するか、そこの仕組みが作れなければ意味がないとのことです。

確かに、1時間走ったところで消費カロリーは300kcal程度ですから、毎日走るならともかく、週に1、2日やったところで大きく身体が変わることは無いでしょう。また、それを何年も続けられるのかという問題もあります。普段の生活を変えることが出来れば、その後の人生ずっと効果を発揮することが出来るので、最高に効率的です。

大切なのは、正しい身体の使い方

私が教わったのは、正しいトレーニングの仕方。そして、正しい身体の使い方です。これは人によって必要な情報が変わってくると思いますが、私が指摘された内容を参考までに紹介します。

・姿勢が悪くリブフレアになっているので、深い呼吸がしにくい状態になっている。深い呼吸が出来なければ、その分代謝は落ちる
・右側に負荷が寄っているので、怪我をしやすい状態になっている。左側の力をもっと使えるようにした方が良い
・トレーニングを普段からしてるせいもあって、反り腰になっている

これは指摘された内容の一部ですが、例えば「呼吸の深さ」で代謝が変わるのであれば、それが1時間あたりほんの1kcalの差であったとしても、1週間で168kcalの差が出てきます。それだけで、30分走るくらいの効果があります。1kcalどころではないのであれば、もっと大きな効果を生むでしょう。

finc無料体験トレーニング

また、左半身を上手く使えていなかったため、右側が疲労した時点でトレーニングをやめていました。右膝や右肘に痛みを感じて数日動きにくくなることも。そこのバランスが調整出来れば、トレーニングの負荷を上げることが出来るようになりますし、「痛みで動けない日が減る=カロリー消費量アップ」は間違いないでしょう。

人によって指摘される内容は異なると思いますが、ポイントは「いかに効率的に、いかに永続的に、日常を変えるか」です。ハードなトレーニングを数時間やるのではなく、日々の生活をいかに痩せやすい環境にするかがポイントとのことでした。

POINT一瞬だけ頑張っても痩せやすい身体はできない
大切なのは、正しい身体の使い方を覚えること
日々の生活を変える事で、痩せやすい身体作りができる

FiNC Fitの無料体験の感想

正直「普段からトレーニングしてるし、そんなに新しい情報は無いかな」くらいの感覚で体験レッスンを受けたのですが、FiNC Fitは色々と衝撃を受けるパーソナルジムでした。

パーソナルジムのほとんどはバーベルを使ってのいわゆるウェイトトレーニングを行いますし、「2ヶ月でガッツリ痩せられる仕組みありますよ!」というのが売りになっているところばかりです。FiNC Fitは「ウェイトトレーニングは行いません」「2ヶ月で一気に痩せても意味がないのでうちはやりません」と、良い意味でかなり異質です。

ViPR体験

また、どのパーソナルジムも資格を持った優秀なトレーナーの方は多いのですが、FiNC Fitほどカウンセリングが盛り上がることはありませんでした。FiNCというスマホアプリが基本となっているパーソナルジムだけあって、肉体派と言うよりデータに基づいたインテリ派といった感じでしょうか。かなり専門的で踏み込んだ話もできたので楽しかったです。トレーニングにかなり詳しい人でも、学びが多いカウンセリングだと思います。

・ウェイトでガッツリ追い込むようなジムは苦手
・2ヶ月で思いきり痩せることを目的としているわけではない
・知識やノウハウを身に付けて、今後の人生ずっと痩せやすい体質でいたい

こういった方であれば、FiNC Fitは最高の選択肢になると思います。私のように、体験トレーニングで色々な発見が出来る方も多いと思うので、是非一度「FiNC Fitメソッド」を体験してみて下さい。