パワーテック製ハーフラックWB-HR16(HR19)はセーフティ、使えるシャフト長に癖あり

パワーテックのハーフラックWB-HR16を購入しました。

WB-HR16と言う商品についてのレビューは別途書いたのですが、ハーフラック・パワーラックを購入する際は、セーフティバーの長さ・高さと、使用可能なバーベルシャフトのサイズが一番気になる部分だと思うので、そこについてより細かく解説しました。

現在、WB-HR16のリニューアル版として「WB-HR19」が販売されています。WB-HR19は地面からプルアップバーまでの高さが4cm高くなり、新しいJフックが適用されると言うマイナーチェンジなので、WB-HR19の購入を検討している方も参考になるかと思います。

ハーフラックWB-HR16の商品自体のレビューはコチラ

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パワーテック ハーフラックWB-HR16のセーフティーバー

パワーラック・ハーフラックには、バーベルを置く「セーフティバー」が必ずついています。ハーフラックWB-HR16のセーフティーバーは、バーベルを置く上部のみ、厚いゴムでコーティングがされています。

セーフティーバーは高さが調節可能なタイプで、ベンチプレスだけでなく、スクワットのようにある程度高い位置にセーフティーが欲しい種目でも使えるようになっています(安いラックだと高さが固定のものもあります)。

ボルト留めではなくダボのように穴に出っ張りを差し込む方式なので、気軽に位置を変えられるのがメリットです

ハーフラックWB-HR16 セーフティラック

ハーフラックWB-HR16 セーフティ

また、ネット上で「ハーフラックWB-HR16のセーフティーバーは一番下でも位置が高過ぎるのでは?」という疑問を見かけたのでメジャーで計測してみました。一番下で床から35cm、二番目に低い位置が床から67cmです。

ちょっとわかりづらいのですが、WB-HR16は支柱をボルト締めしているところの下にも、セーフティーが刺せる穴が1個だけ空いています。そして、支柱をボルトで止めている個所をまたいでの次の穴になるため、一番下と二番目に低い穴の間にかなりの差があります。

WB-HR16 セーフティー位置

最も低い位置にセーフティーを置きたいのはハーフデッドリフト(トップサイドデッドリフト)になると思いますが、ハーフデッドリフトは膝~膝上あたりがスタート位置になるので「低すぎる」という人はいるかもしれませんが「高すぎる」という心配はないと思います。

ただ、下から二番目の穴にセーフティを刺した場合の位置だと、私の使っているIROTECのフラットベンチの場合、ベンチプレスの際にバーベルを下ろしきる前にセーフティに当たってしまうため、ベンチ次第ではありますが下から二番目だとちょっと高過ぎると感じる人もいるかもしれません。胸がもっと厚くなれば解決する問題ではありますが。

セーフティーバーで気になるのは、設置可能な高さもそうですが、それ以上に長さでしょう。私も、セーフティーバーの長さがあまりに短すぎるということで、購入候補から除外したラックがいくつもあります。ということで、また測ってみました。

計測してみると、長さは18cmです。セーフティラックは長ければ長いほど良いと言う風潮がありますが、正にその通りだと思います。WB-HR16のセーフティーバーは、「使えないこともないが不安」という感じの長さで、かなり惜しい感じになっています。あと5cm長ければ…。

WB-HR16 セーフティー長さ

ベンチプレスの際には「意識しないとはみ出ることもある」くらいで十分使えますが、スクワットの際は「下を見るわけにもいかないからあてに出来ない」という感じで、かなり頼りないです。狙って落とすことは出来る程度の長さですが、「高重量でセーフティーギリギリを責めて、つぶれる前提でスクワット」みたいな使い方は危険だと思います。

パワーテック ハーフラックWB-HR16で使えるレギュラーシャフト

次に、パワーラック・ハーフラックで使うバーベルの棒部分、バーベルシャフトの話です。

パワーラックやハーフラックは、バーベルシャフトの内寸(プレートを付ける個所の間の長さ、握る部分)をラックのサイズに合わせる必要があるため、使えるバーベルシャフトが限定されます。WB-HR16の公式データでは、バーベルシャフトは内側サイズ130cm以上が利用可能となっており、これはパワーラックの中ではやや広めのサイズのようです(パワーテックは基本このサイズ)。

ということで、内寸サイズが130cm以下のバーベルシャフトは使えません。が、比較的安価なシャフトはほとんどが内寸130cm以下となっています。

例えば、私が最初購入を検討していたIROTECのレギュラーシャフトは、全長180cmのもので内寸105cm、全長200cmのもので内寸122.5cmになります。つまり、パワーテックのラックでは使用できません

色々調べてみて分かりましたが、レギュラーシャフトで内寸が130cmを超えるものは非常に少なく、ダンベルで使っているIROTECのプレートを流用したかったためオリンピックシャフトにするわけにもいかず、ハーフラックを注文してしまった後だったため途方にくれましたが、探し回ってようやく発見しました。IVANKOのバーベルシャフトなら、レギュラーシャフトでも内寸130cmを超えるものがあります。

ということで、ハーフラックと同様、またフィットネスショップで注文しました。今まで大抵のトレーニング用品(バーベル、ベンチ等)をAmazonで買っていましたが、本格的なトレーニンググッズはAmazonには無いことが多いので、トレーニング用品専門店のフィットネスショップを利用した方が確実です。

もしかしたら他にも使えるバーベルシャフトはあるかもしれませんが、少なくとも私がハーフラックを購入した時点では、レギュラーシャフトで内寸が130cmを超えていて比較的安価(1万円ちょっと)なのは、IVANKOのIB-20のみでした。

セーフティ・バーベルシャフトについてのまとめ

長々と書いてきましたが、最後にハーフラックWB-HR16のセーフティ・バーベルシャフトについて思うところをまとめます。

POINTセーフティーバーのつけ外しが楽で便利
セーフティーバーはかなり低いところに設置出来る、ベンチだとちょっと高めに感じることも
セーフティーバーは短過ぎるという程ではないが、惜しい長さ
シャフトの内寸130cm必須は難易度高い、でもIVANKOのシャフトならいける

こんな感じでしょうか。個人的にハーフラックWB-HR16は大変気に入っており、高かったけれど良い買い物をしたと思っています。
余談ですが、パワーテックやタフスタッフなど、ビルダーやガチトレーニーに人気のあるメーカーのラックは、中古でもかなり高額で取引されているため、買い替えを考えてもお得だと思います。

ハーフラックWB-HR16の商品自体のレビューはコチラ!

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