パワーラックと比較した「ハーフラック」の良さと問題点

自宅にホームジムを作るため、パワーテックのハーフラックWB-HR16を購入しました。

ホームジムを作ろうと思った時、最初に悩む問題が「パワーラックにするか、ハーフラックにするか」だと思います。
どちらも一般家庭に置くには違和感のある大きさですが、それでもよりコンパクトなハーフラックにするか、どうせ買うならパワーラックにするか、迷う所です。

私は悩んだ末にパワーテックのハーフラックを購入して2年が経ちました。WB-HR16はハーフラックの一商品に過ぎませんが、ハーフラックならではの良さ・問題点について書いたので、「ハーフラックとパワーラックどっちを買えば良いの?」と迷っている人は、参考にしてください。

パワーラックvsハーフラック:セーフティバーと安全性

パワーラックとハーフラックを比較した時にまず大きさに目がいきがちですが、実際に2年間ハーフラックを使用した経験から、一番伝えたいのが「セーフティバーの違い」です。

これは画像で見た方が分かりやすいと思うので、まずはパワーラックのトレーニング画像を見て下さい(画像は全てフィットネスショップ公式通販より)。

パワーラックセーフティバー

そしてこちらが、ハーフラックのトレーニングの画像です。

ハーフラックセーフティ

実際にトレーニングをするときに、どこが一番違うか分かりますか?それがセーフティバー(バーベルを置く場所)の長さです。

もっと分かりやすいのが、ハーフラックのベンチプレスの画像です。

ハーフラックベンチプレス

画像を見て頂くと分かるように、パワーラックは箱型の形状のためバーベルを前後どの位置に落としても横軸となっているセーフティで止まりますが、ハーフラックは自分で狙ってバーベルをセーフティバーまで置きに行く必要があります。しかも、セーフティバーの出っ張りはそこまで長くないので(私が持っているハーフラックは18cm)バーベルを狙って置きに行くのはなかなかシビアな動作が必要とされます。

WB-HR16 セーフティー長さ

セーフティが箱型ではなくフック型だと何が起きるかと言うと、安全のため高重量は扱えません。

バーベルを短いフックに狙って着地させると言うのは、筋力的にかなり余裕のある状態です。
ベンチプレスであれば1回できるかできないか、と言うレベルの高重量を扱うトレーニングをする場合、18cmの短いセーフティバーに狙ってバーベルを置くのは難しいでしょう。無理をしてバランスを崩せば大けがをする可能性があります。そのため、どうしても安全性を考慮して重量を落とさざるを得ません。参考までに、私はスポーツジムでは70~80kgくらいの重量でベンチプレスをしますが、自宅では50~60kgくらいに抑えています(その代わり回数を多くしています)。

パワーラックかハーフラックか、と言う比較で話題に挙がりずらいですが、個人的にセーフティバーの違いはパワーラック・ハーフラックの選択で一番重要な要素だと思っています。トレーニングのタイプにもよりますが、一般的な筋トレのレベルを超えて、高重量を扱うタイプのトレーニーは、ハーフラックでなくパワーラックを選ぶべきです。

パワーラックvsハーフラック:本体の重量と安定感

パワーラック・ハーフラックにはラック部の耐重量が設定されています。
参考までに私が購入したパワーテックのWB-HR16(リニューアル後はWB-HR19)は、耐重量が450kg。

同じパワーテック社のパワーラックWB-PR19は454kgです。

パワーテック社の製品はハーフラックでもかなりしっかりした作りのため、パワーラックとハーフラックでそこまで耐重量が変わりませんが、一般的にはハーフラックよりパワーラックの方が耐重量は高く設定されています。Amazonで販売されている安いバーベルスタンドなど、ハーフラック「的」なものだと耐重量が200kg程度と言う商品もあるため、購入前に耐重量はよく確認しておきましょう。

本体自体の安定性ですが、そもそも本体の重量が倍近く違う(パワーラック97kg/ハーフラック45kg)ので、当然パワーラックの方が安定感があります。また、ハーフラックは縦の支柱が1本のため、どうしても横からの衝撃には弱いです。左右に力を加えるようなトレーニングはありませんが、わざと左右に引っ張って力を加えてみると、本体はグラつきます。

ベンチプレスをする、スクワットでバーベルを置く、などの通常のトレーニング負荷に対しては問題ありませんが、例えばチンニングバーにぶら下がって大きく足を動かすクランチやディップスの際に、ハーフラック本体が(床に固定していないのもあり)多少揺れるのを感じます。本体が壊れるとか歪むと言った不安はありませんが、安定性と言う意味では構造上、パワーラックの方が上になるでしょう。

パワーラックvsハーフラック:見た目の圧迫感

誰でも分かりやすいパワーラックとハーフラックの違いとして、その大きさがあります。単純な大きさだけではなく、実際に自宅に置いてみるとパワーラックとハーフラックでは感じる「圧迫感」にかなりの違いがあります。

私はリビングの一角をトレーニングスペースにしていますが、ハーフラックはパワーラックと違い支柱が少なく土台も小さいのでコンパクトでスッキリしています。特に縦の支柱が1本なのが大きい。パワーラックは立方体のように四方を囲むような形になっていますが、ハーフラックは縦の支柱が1本で横から見て三角形の形をしているので視覚が遮られる部分が少なく圧迫感を感じにくくなっています。

ハーフラック設置スペース

専用のトレーニング部屋がある場合はフルサイズのパワーラックでも良いと思いますが、普段の生活スペースにトレーニングスペースを設ける場合はハーフラックが断然おすすめです。窓の近くに設置しても景観をあまり損ねないので、家族に文句も言われにくいと思います。

私は購入前にフィットネスショップでパワーラックを見てきましたが、相当な圧迫感を感じました。普段の生活スペースに取り入れると言う意味ではハーフラックに軍配が上がると思います。

パワーラックvsハーフラック:できるトレーニング内容

ハーフラックではどの程度のトレーニングができるのでしょうか?
youtubeにパワーテックのハーフラックWB-HR16でできるトレーニング動画がアップされています。

動画内では、以下のトレーニングが紹介されています。

・スクワット(バーベルバーを背負いながらのスクワット)
・プッシュアップ(バーベルバーを掴み腕立て伏せ)
・プルアップ(チンニングバーにぶら下りながら懸垂)
・オブリークツイスト(チンニングバーにぶら下りながら膝を持ちあげツイスト)
・オブリーククランチ(チンニングバーにぶら下りながら膝を左右に持ち上げる)
・ディップス(ディップハンドルバーを握り、腕で体を持ち上げる)
・アブドミナニーレイズ(ディップハンドルバーを握り、膝を持ちあげる)

※ディップハンドルバーはオプションのため、別途購入が必要です

動画ではハーフラック本体を使ったトレーニングが多くバーベルを使ったトレーニングは少なめですが、もちろんバーベルを使ったトレーニングもできます。私はハーフデッドリフト、ベントオーバーロウ、フロントプレス、スクワット、ベンチプレスなどに利用しています。

基本的にパワーラックとハーフラックで出来るトレーニングにはさほど変わりがありません。前述のパワーテック社のパワーラックWB-PR19の場合、バーホルダーがパワーラックの内側・外側にも向けられるため、トレーニングバリエーションが広がる程度でしょうか。

パワーラックとハーフラックの「トレーニング内容」にはさほど違いはなく、基本的には本体の耐重量及びセーフティバーの安全性を加味した「扱える重量の差」だと思っています。

私がパワーラックでなくハーフラックを購入した理由

以上のように、「パワーラックとハーフラックを比較してどちらが良いか」と言う問題は、結局「どれくらいの重量を扱いたいか」と「圧迫感を許容できるか」だと思っています。

私の場合、最後まで迷いましたが、最終的にトレーニング用品専門店の「フィットネスショップ」の実店舗に行き、パワーラックの実物を見たことで「あ、この大きさは無理だな」と悟ってハーフラックに決めました。それくらい、パワーラックの大きさ(圧迫感)はインパクトがありました。

パワーラックとハーフラックで迷っている人は、まずは「フィットネスショップ」のようなパワーラック・ハーフラックが実際に展示してある店に行き、実物を見てから検討することを強くオススメします。

パワーラックを購入する時はフィットネスショップをオススメする理由

また、私はスポーツジムにも通っており、自宅ではそこまで高重量のトレーニングを必要としていなかったので、重量的にもハーフラックで充分だと判断しました。スポーツジムとの併用でなく、自宅で完璧な(スポーツジム並みの)ホームジムを作ろうと考えているのであれば、覚悟を決めてパワーラックを購入した方が良いと思います。

私はパワーテックのハーフラックWB-HR16を購入して非常に満足しています。パワーラックにするか、ハーフラックにするか迷いましたが、ハーフラックを選択したことで、あまり圧迫感を感じないフリーウェイトエリアを作ることが出来ました。この辺りは現在の住居や目指す方向性によって変わるので、「重量」と「スペース」をきちんと検討した上で購入することをオススメします。

設置スペースについて詳しくはコチラ

自宅にホームジムを作ることのデメリットについてはコチラ